- Amazon.co.jp ・電子書籍 (168ページ)
感想・レビュー・書評
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いっきに読み終えた。
自分にとってタメになるかはわからないけれど、
こういう考え方もあるんだとスラスラと読めた。
彼女をつくるや結婚にたいして、そこまで掘り下げる?という程の真剣な思考が何か笑える。
いい意味での抜けてる感じがよい。
王道の道は進まない、自分と向き合う時間を持つなど、
共感できる部分があった。
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知的で無邪気に幸せの本質を迫る対談。
「朝ワクワクして目が覚めて、夜満ち足りた気持ちで眠れるか」素敵な考え方。「ごきげん」も。
<人生、行動要素について>
・①新しいアイデアを外に取りに行く:②コミュニティでシェアする:③新しいアイデアを考える=9:1:0(できる人)
<科学について>
◯自分が間違っているかもしれないとつねに思っていたほうがいい→副作用を語れるか
・科学はHOW,WHAT、宗教はWHY,WHOを問う
・なぜは、理性的にさせ、視野を狭める
・HOW,WHATという具体的な問いのほうが話も盛り上がる
<感情について>
◯不機嫌なときは物事を厳密に考えやすくなる
・恐怖→悲観→リスク過大→逃げ
・怒り→楽観→リスク過小→立ち向かう
◯ネガティブ感情は目先、ポジティブ感情は中長期で物事を考えられる
・怒りは自分が何を大切にしているか教えてくれる感情でもある
・希望は絶望を経験した人しか感じられない
◯感情の偏向ではなく、俯瞰、理解とコントロール
→感情の振り返り、不必要な怒りはなくす、バランスよく?
・感情分類(未完)
ネガティブ:怒り、イライラ、悲しみ、恥、罪、不安/恐怖
ポジティブ:幸せ、誇り、安心、感謝、希望、驚き
・しかし、自分がどんな感情をいだいて日々を過ごしたいかも大事
<クリエイティビティについて>
・型とか常識を共有することの重要性
・ポジティブ感情のほうが合う、問いを生み出すときもテンション高め
◯新しさと受け入れやすさのバランス
<学びについて>
◯無邪気であるかぎり、ありとあらゆることから学べるし、楽しく幸せに生きられる(おしりを出せそうな大人か)
・自分の中のワクワクを高める問いを立ててから取りかかる訓練をする→自分にとっておもしろさとは何か
・ゆらぎやコンプレックス→長期的に学び活躍できる
・苦手へのチャレンジと克服の経験↔︎好きなことだけやる限界
◯好奇心を生むためにいちばん大事なのは、whyではなくwonder
・まず一つを突き詰めてから、複数の専門分野を持つ
<思考、意思決定について>
・考える=①ディテールを突き詰める、②ビックピクチャーを把握する→イノベーション
・考える:手段→理解する:目的
・理解:①分類、②予測、③検証、④因果、⑤創造の5段階
◯意思決定の総量が限られている
・意思決定=ルール、ルーティンから外れること
◯ネットニュースは意思決定を吸い取る
<結婚について>
・とにかく将来の話しかしない
例:つかぬことをお尋ねしますが〜
・脳は基本的にシミュレーションすると慣れる
・男女のヒエラルキーの違い=強いか、誰とでも仲よくできるか
・期待するから怒りや悲しみが生まれる→「ない」からスタートすると感謝しかない
<流行について>
・中くらいのつながりによる伝播
cf.ピンクリボンキャンペーン
・重要なのは伝え方で、もはやメッセージは共感さえできればいい
<「楽しい」について>
・自分を動かしてくれる感情は何か
・自分に基準がない→不自由、嫉妬
・楽しいって言葉は雑?→没頭、心地よい
<幸せについて>
◯幸せ=快楽、意味、没頭のバランス
・没頭は飽きが来るが、自分は何に飽きているのか認識する
・自分を名字で呼ぶような客観視
・どういう人間でありたいか、自分の感情に向き合う力
◯自分が何をしていると楽しいか理解するには、過去の楽しかった経験を「分類」して、それを「抽象化」する作業が必要
◯真実を見たという確信より、真実に自分は向かっているんだという気持ちのほうがよっぽど気高い
・一生のテーマ、今月のテーマをまず決めてしまう -
予防医学の専門家とラジオの人気DJが科学的に幸せになる方法について対談。一番面白いのは、結婚にいたるまでの独創的な哲学溢れる自伝だけれど、以下印象的な箇所のまとめ。
・究極のゴールは「 朝ワクワクして目が覚めて、夜満ち足りた気持ちで眠れるか」
・10のエネルギーがあったとする と、9を新しいアイデアを外に取りに行くことに、そして1のエネルギーをコミュニティでシェアすることに使ったほうがいい。自分たちで新しいアイデアは別に考えなくてもよい。
・「長く活躍できる 科学者は、一発屋とどう違うのか」という研究がある。長く活躍できる人は、平均5回くらい、大胆に研究分野を変えている。
・最初に与えられたものを天職だと思って、そこをめちゃくちゃ掘っていけば絶対別なところへつながっていく。あまり深く考えず、いま取り掛かっている分野でディテールを突き詰めればいい。
・ます物事を始めるときの感情は、「 希望( hope)」 か「 恐怖( fear)」のどちらかだと言われている。でも、この2つだけだと続きにくい。継続のための感情はハッピーとかエンジョイとか、また違うものになる。そして最終的に習慣になると、もう何も感じない状態になる。歯磨きしているとき、感情なんて動かない。習慣化って、あそこまでいかないとダメ。 そこまでいけば無意識での習慣化になる。だから何かを習慣化するのがうまい人は、感情のコントロールがうまい人。
・ポジティブなときは、高い視点で考えるから、いろんなものがつながって見える。クリエイティブ なことを考えるにはポジティブ なほうがよくて、厳密に考えるときはネガティブ なほうがいい。「部活でレギュラーになれない理由」 について考えるときは、楽観的ではなく、ネガティブに思考したほうがより厳密に考えられるようになる。科学者という職業においては、どちらの要素も必要。自分の感情を自由自在にポジティブとネガティブに振れるか。これはけっこう重要なスキル。
・DNAのメカニズムがわかっても、DNAそのものをつくることができないなら、それは真の理解ではない。創造できるようになって初めて「 理解できた」といえるのではないだろ うか。ヒット 作を理解する、 流行を理解するっていうのも同じことで、自分でつくり出して初めて理解できたといえる。
・科学は「HOW」と「WHAT」を問う。宗教は「WHY」と「WHO」を問う。
・受験と彼女作りの類似点「細かいバリエーションは違うけれど、プロセスにおいては繰り返し似たような問題が繰り返し出題される」
・結婚とは意思決定がそろうこと。どこまでいっても決めきれない。最終的には「これだけ思われているなら、この人でいいか」になる。「この人がいい」ではなく「この人でいい」になる。そのためには「この人はこんなに私のことを好きなんだ」と思ってもらわないと。
・爆発的にヒットするためには、2つでなく3つのコミュニティにウケることが必要。いきなり3つは難しいから、まずは2つを目指す。
・矢沢永吉とかサッカーの本田とか、自分を名字で呼ぶような人は、自分を客観視できている。
・楽しいは科学的にどういうことかほとんどわかっていない。
・幸せは研究が進んでいる。「快楽」と「意味」と「没頭」。幸せはこの三つのバランス。
・熱中にはやがて飽きがくる。「自分は何に飽きているのか」客観的に認識できるようにする。
・「自分はどういう人間になりたいんだろう」ということを意識して普段から考えていないと、成功しても幸せになれない。「こうなりたい」でなく「どういう状態でいたいか」を考えることが大事。社会的なポジションではなく、どういう気持ちで過ごしたいか。
・結局人生とは、どういう意思を信じているかが問題。目指しているものにがんばっても到達しないかもしれない。しかし、向かっているんだという確信があるかぎり、前に進んでいける。
・絶望とは無知の結果。知らない方がよかったと思ってしまう現実もあるかもしれないが、知らずに過ごしていた方がよっぽどこわい。 -
.@yoshidahisanori さん@ishikun3 さんの対談本。研究に基づく「なるほど」が随所に。気持ちの良い相槌を打ちながら、自分のスタンスを明確に示せる喋り手としてのヨッピーさんの技術をひしひしと感じたのであった。
【人生の活動】no.236
①新しいアイデアを外に取りに行く
②コミュニティでシェアする
③新しいアイデアを考える
ネガティブ感情だと目先で、ポジティブだと中長期的に物事を考えられる。no.482
クリエイティブなことを考えるにはポジティブなほうがよくて、厳密に考えるときはネガティブなほうがいい。no.606
自分を本当に動かしてくれる感情は何なのか、それを理解しておくことは絶対に人生に役立つはずです。no.657
好奇心を生むためにいちばん大事なのは、「ホワイ(Why)」ではなく、「ワンダー(Wonder)」なんです。no.878
【科学者にとっての「考える」】no.791
①ディティールを突き詰める
②ビッグピクチャーを把握する
【「理解」には5つの段階がある】
「考える」は手段であって、目的は「理解すること」by 石川
では、理解とは?
①分類
②予測
③検証
④因果
⑤創造
「いい人がいたら結婚しよう」と言ううちは、一生結婚できない。結婚するという意思決定が先にあって、意思決定した人だけが結婚できていそうだな、と。no.1074
自分がこのままがんばっていても、真実に到達しないし世界も変わらないかもしれない。けどそれはどうでもよくて、向かっているんだという確信がある限り、自分は前に進んでいける。no.1709 -
ニッポン放送のアナウンサーである吉田尚記さんと、医学研究者である石川善樹さんの対談を対話形式で綴る。
全体のテーマとしては、幸せとはいったい何なのかというような答えのない問いを考えるのではなく、「そこそこの人生」ではなく「そこそこじゃない人生」になるためにはどうすればよいのか、そして改めてそこから各個人がそれぞれの幸せを見つけるにはというもの。
まず、人生の問題は科学でどうにかできるのか?という問いに始まり、次に「感情」、「何を勉強したらよいか」、「恋愛、結婚」など、さまざまな視点から考えていく。中にはけっこうな極論で語られているところもあったりする。
私の中でこの対談での一番の言葉は、石川氏が語った、「予防医学」___人がよりよく生きるためにどうすればいいのかを考える学問の究極のゴールは、「朝ワクワクして目が覚めて、夜満ち足りた気持ちで眠れるか」と語ったこと。
これは現代において真理なのではないか。
いったいどれだけの人が、これを実践できているのだろう。
私なんて仕事のことを考えるだけで、朝ワクワクすることも夜満ち足りて眠ることすらできないのに。 -
ワクワクした!なるほどーと思うことがたくさん。
個人的には4章を目指して読んでいたのだが、男性目線で描かれていて、女性バージョンもぜひ知りたい。
他の章も、私にとっては新たな視点を発見するようなことが多くあり、たまに微笑みながら、拝読しました。 -
幸せになるために必要なスキル
・自分の感情と向き合う力
・自分の本当の欲望(軸)に忠実になること
幸せに生きる方法
好きをベースとして得意なことを一つ見つけ、ある程度まで進んだら不得意なことをやってみる