核と戦争のリスク 北朝鮮・アメリカ・日本・中国 動乱の世界情勢を読む (朝日新書) [Kindle]

  • 朝日新聞出版
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感想・レビュー・書評

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  • 今世界で起きている様々なことは、いきなり発生したわけではなく、つながる過去の出来事が影響することは当たり前。
    しかし、普通に生活していると何かと見落とすこともあるし、自分達から遠い出来事と考えた瞬間、うがった見方をすることもある。

    結果、判断を誤り、目先の新聞記事やワイドショーの意見に振り回されて、適当な言葉がネット上に流れるのが、現代。

    この本は、外交のプロとしてみてきた著者二人が、当時の裏話的なことなどを暴露する。
    だだし、全て知っていることを流石に書けないから、差し障りのない範囲にしているとは思うが、外交戦の現場を見ることのできない私たちにとっては、興味深い話が多い。

    また、今後の外交についての示唆に富んだ話も勉強になった。

  • 外交関係って、人間関係と対比して考えることができるんだろうな。佐藤氏の本でも、外交のいろんな知識を詰め込んだ本というのは、ふ~んとは思うものの、俺にとってはそれほど楽しめていないことに気がついた。一方で、国と国の関係も人間関係と同じようにいろんなシグナルを送ったり、相手の立場を慮ったりもして、進めていくんですよという話は楽しんで読めるんだよね。

    元外務事務次巻という組織のトップを務めた藪中氏と、その組織を追われた佐藤氏。どんな対談になるんだろうと思ったけど、そおゆうことはあまりふれずにさらりと流していた。以前、藪中氏の単著を読んだとき、元外務官僚が役所を出た後、内部事情をメディアに流すのはどうか、という話を書いていたから佐藤氏に対して批判的なのかなと思ってたんだけど。外交の当事者としての話というかな。そういう部分、いろいろ楽しんで読ませてもらった。

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著者プロフィール

2021年7月現在
立命館大学客員教授、大阪大学大学院国際公共政策研究科(OSIPP)特任教授、グローバル寺子屋・薮中塾主宰。

「2021年 『外交交渉四〇年 薮中三十二回顧録』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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