葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫) [Kindle]

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  • 文藝春秋
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感想・レビュー・書評

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  • 四十も過ぎるとびっくりすることってあまりないのですが、この小説はちょっとびっくりしましたね。

    冒頭はとんでもないものを読んでしまったと後悔したのですが。(これも計算に入れてのことだったのですね)
    「古谷節子が築いた屍」からグッと引き込まされ、ストーリーが面白くなります。(事件性を帯びてくる)

    面白さと共にストーリーが半端なく広がっていきます。
    えぇ!?ここまで広げて回収できるの?っていうくらい広がっていきます。(あまり詳しく書くとネタバレしそうなのでこの辺で)
    読んでるこちらも、これ回収できるのかな?と不安になるくらい、あっちこっちに話が広がるのです。
    しかし心配無用。あっちこっちに散らばせた点から接点を見つけ出し、1つのストーリーを作り上げていきます。
    まさに!広げた風呂敷を華麗に畳んでいくのです。
    この畳み方が恐ろしく美しい。感動ものでした。

    本を読んでいると一つの疑問が出てくると思います。
    主人公は一体何歳なんだ!?
    (ここで冒頭の強烈な印象が効いてくる)
    ラストの種明かしでこの辺のことも明らかになるのですが、ジェネレーションギャップ……。
    こういうどんでん返しもアリ、ですね!
    人間一度ついてしまった固定観念はなかなか払拭することができません。(冒頭の強烈な印象にまんまと惑わされました)
    まさか、こんなオチが待っていたとは。

    なかなかここまで手の込んだミステリはないのでは?(個人的感想)

  • 万人に進めれる叙述トリック
    気持ち良いどんでん返し
    読了後 これからも生きようと元気が出でます

  • 本が厚くてコスパよい笑笑。
    意外な月末に嬉しくなる。

  • 日本推理作家協会賞や本格ミステリ大賞、このミステリーがすごい!第一位など、数々の賞をとった作品。

    ラストのどんでん返しで『!?』( ˙꒳​˙)面白い作品だったなぁ…。そして主人公、将虎のバイタリティーもすごい。見習わなきゃ。

    どんでん返しがある事を知って読んでいたので、しっかりと読み進めていったハズなのに、しっかりと騙されてビックリした。

    友人のキヨシが『高校生である』という点に引っ張られたことや、各々の会話シーンでも一切年齢を感じさせない辺りがミソだったのかな。

    ヤクザのパートで追加のどんでん返しが来るのかと思って構えていたら、そのまま終わった( ˙꒳​˙)
    でも最後まで面白かった、知れてよかった作品。

  • 15年ぶりくらいに再読。学生時代に読んだ時にはあまり理解できなかった部分も、大人になった今だからスッと心に落ちてきた。やっぱりとんでもなく面白い。結末がわかっていても見事な伏線とストーリーに引き込まれてしまって夢中になって読んだ。読み返してみて本当によかった。

  • 名作との評判が高くタイトルは知っていたけど今回初めて読んだ。冒頭から表現がキツくてどうしようかと思いましたが、主人公のキャラが魅力的でした。ラストの真相は予想外。あらすじに書かれているように、びっくりしてすぐに最初のページから振り返ってしまった。

  • え?あれ?どういうこと?
    まじか!そうだったのか!完全に思い込んでた!
    という終盤のたたみかけがすごい。ミステリーもしっかりしていて素晴らしかった。

  • お勧めを見て読んだけど、、、。
    「ずっとあなたが好きでした」の歌野さんだったとあとで気づき、、、。そういうトリックねえと、若干爽快感に欠ける感じでした。
    これはどんでん返しとは言わないかな。

  • あちこち話が飛んで話の軸がよく分からないまま終盤へ。微妙だなーと思いきや種明かしでしてやられた感。

    ただ、主題は「年齢なんてかんけいねぇ!」て部分なのでしょう。恋愛やバイタリティは若者のもの、という潜在意識が強いからこそ、引っかかってしまう仕掛けですし、引っかかってしまうとラストの主人公の言葉が刺さる刺さる笑

    読後前向きにさせてもらえるミステリでした。

    • マメムさん
      初コメです。
      似たようなどんでん返し系だと『ハサミ男』が私は好きですね。未読でしたらご参考に^_^
      初コメです。
      似たようなどんでん返し系だと『ハサミ男』が私は好きですね。未読でしたらご参考に^_^
      2024/01/28
  • 切なげなタイトルに惹かれ、手に取った。読んでみると霊感商法やら、怖いお兄さんやら…イメージとかけ離れた内容で。ドンデン返し系と聞いていたので、さほど騙されもせず(^^;)ホントのラストでタイトルの意味が分かり「なるほどね。」って感じ。ちょっと期待しすぎたかな…。

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著者プロフィール

1988年『長い家の殺人』でデビュー。2004年『葉桜の季節に君を想うということ』で第57回推理作家協会賞、第4回本格ミステリ大賞をダブル受賞。2010年『密室殺人ゲーム2.0』で第10回本格ミステリ大賞をふたたび受賞。

「2022年 『首切り島の一夜』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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