オイディプス王 (光文社古典新訳文庫) [Kindle]

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  • ギリシャ悲劇である。その昔筒井康隆の七瀬シリーズで、フロイトのエディプスコンプレックスを知り、ストラヴィンスキーのオペラオラトリオでも聴いて、およその筋はわかるものの、特に、真実が明かされた後の迫力の悲劇展開は、読む者の胸を強烈に突き刺す内容だった。アリストテレスの詩学で逆転と認知が同時に起こる優れた作品とされているが、解説にあったように、その時間を絶妙にずらすことでサスペンス感の高まり効果をあげているとのことだった。なるほどと思った。古典は奥が深いなあ。

  • あまりにも有名な真相と結末。しかしそこに至るまでの筋書きの無駄のなさ、会話や緩急のつけ方の巧みさに驚いた。真実を求めるがゆえに破滅するというオイディプスの悲劇の背後には、逃れられない運命の中でも自らの人生を自らの意志で担おうとする人間の強い気骨を感じる。

  • かの有名なスフィンクスの問答を解いた英雄と、父殺し・母姦通のW禁忌を犯したのが同じ人間とは…。悲劇万歳。

  • 教訓はなんなのか。

    面白かった。罪に気づいたオイディプスの反応が迫真に迫ってて面白かった。

  • 「逆転」と「認知」の演出が見事。解説も面白い。イオカステはいつ気付いたのかという考察、私も考えたい。

  • スタシモン未読。後半の緊張感の高まりを、うまく表現してみたいもの。

  • 海老蔵さんと森山未來さんの舞台を観た後に読みました。
    このわずかな文章に痛々しさが凝縮されており、その痛みが今もなお鮮烈。
    解説で、ソポクレスの凄さはオイディプスを見舞う運命の原因を削ぎ落としたこと、とあって、これは本当にそうだと思う。(ただ、道ですれ違うどちらに理があったのか、という問題はあるが…。)
    面白かった。また舞台で観たい。

  • 劇であることを意識して読めなかった。自分の知識が足りなく、面白みが理解できない。
    ○権力者のすることは不可解

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