アルテミス 上 (ハヤカワ文庫SF) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 現実にアルテミス計画もスタートしたことだし、プロジェクト・ヘイルメアリーも面白かったので読んでみる。他の作品の主人公のようにモラルも高くどんな状況にも前向きに対応していくキャラクターからパターンを変えようと思ったのだろうけれど、なんでこのようなキャラ設定にしたのだろう?密輸も請け負うポーターとして暮らす女性が主人公。ユーモアもあり頭はいいのだけれど愚かな行動ばかり。こんなに頭よかったらそんな結論になる?行動の背景も大義はないため感情移入は難しく、昭和の親父としてはこんな娘に育てた親ともども説教してやりたくなることばかりでいらいらする。
    月面都市の緻密な描写はすばらしいのだけど、コンピューターからの合計金額提示場面に「xxxになります」なんてわざわざ正しくない言い回しをさせることはないのでは?細かい点だけどそれまでの緻密な世界が一気に崩れるような幻滅感。これは翻訳の問題か?
    とにかく読むのが辛い上巻。下巻を読むかどうかは思案中。

  • ラノベみたいだった。
    軽快でテンポいい。
    設定も面白かった。
    月を別の場所に移せば「大塚メソッド」で新しい物語をつくれそう。
    アラビア人の美女は主人公は魅力的だった。ビッチだし。

  • 詳細は、『あとりえ「パ・そ・ぼ」の本棚とノート』をご覧ください。
    http://pasobo2010.blog.fc2.com/blog-entry-1792.html
    文章は読みやすく、設定もわかりやすい。 
     まだ何が起こるかわからない状況から読み進むと どんどん面白くなってきました。

  • 前書「火星の人」はオデッセイのタイトルで映画にもなりましたね。アンディー・ウィアーの今作は、タイトルからもわかる通り、火星ではなく月が舞台。「火星の人」では不毛の惑星に一人残された主人公が、自らの知識と技術を駆使してサバイバルする過酷さがウリの内容でしたが、本作は一転して、ポップでコミカルなノリで始まります。

    この時代の月は、アルテミスと呼ばれるドーム基地が建設されており、約2000人の人が暮らしています(本書の表紙を見ると月面にいくつか円が描かれているのが分かります。これがちょうどアルテミスのドーム都市群にあたります)。アルテミスにいるのは、毎年リゾートツアーに訪れる富裕層と、彼らが滞在するホテルで富裕層の落とすお金を得て暮らす労働者たち。主人公のジャズはまだ20になったばかり。お金持ちの人から依頼を受けて物資を運んだりするポーターという仕事をして暮らしています。しかし、普通の労働者が月でまともに生活していくのは厳しく、ジャズは荷物運びや物資だけでなく、実入りの良い代わりにリスクもある「密輸品」の運搬も時には請け負わざる負えないありさまです。立つこともできない低い天上のカプセルホテルで日々過ごすジャズですが、ポップでコミカルな彼女の気質もあり、最底辺のシビアな生活にも拘らず本作には悲壮感が全く感じられません。しかしながら、主人公のジャスもいつかはお金持ちになって裕福な生活をしたいという野心を持っています。そんな中、懇意にしている実業家から、とある一世一代の危険な取引を持ちかけられることになる・・・というストーリーです。

    ジャズが依頼を受けて運搬をするポーターという仕事は、現在のウーバーイーツといったところでしょうか?月面都市アルテミスの居住環境維持の工学的な仕組みや、タブレットのような端末で日々の送金を行う、といった様子がジャズの日々の仕事を通して自然に描かれる本作は、今後の地球外での暮らしや労働をリアルに想像させてくれる内容です。

  • 月面都市でポーター(フリーの宅配)をしている女の子のお話
    軽い感じの文体と内容でスラスラ読めます
    久しぶりのSF、時にはこういう感じも良い良い
    下をゲットせねば

  • 「オデッセイ」ってタイトルの映画にもなった「火星の人」がものすごくおもしろかった記憶があって、同著者の新作となれば読まなくては!と。
    今回も未来SFで月が舞台だけど、時代が進んでいて、月には「都市」ができていて移住者もいて、地球から観光客がやってきて商売している、みたいな設定がものすごくおもしろかった! わくわくする。
    月では沸点が低いので、コーヒーや紅茶はめっちゃぬるい、とかそういう話が楽しくて。
    文章もユーモアがあって、威勢のいいガテン系26歳女子の主人公も楽しい。

  • めちゃくちゃ読みやすいエンタメSF。一人称の語り口に若干引っかかっていまいちな面もあるけど、面白さの方が勝ってグイグイ読んじゃう。月を舞台にした細かい設定がとても良い。合間に挟まるメールのやり取りも楽しい。SF読み始めて有名作ばかり読んできたけど、歴史に残る有名作はヘビーな作品が多かったため、こういう軽くパパッと楽しめるエンタメ系は新鮮で、こういう方面も開拓したいと思わされた。

  • 前書「火星の人」はオデッセイのタイトルで映画にもなりましたね。そんなアンディー・ウィアーの今作は、タイトルからもわかる通り、火星ではなく月が舞台。「火星の人」では不毛の惑星に一人残された主人公が、自らの知識と技術を駆使してサバイバルする過酷さがウリの内容でしたが、本作は一転して、ポップでコミカルなノリで始まります。

    さて、この時代の月面には、アルテミスと呼ばれるドーム基地が建設され約2000人の人が暮らしています(本書の表紙を見ると月面にいくつか円が描かれているのが分かります。これがちょうどアルテミスのドーム都市群にあたります)。アルテミス居住者は、毎年リゾートツアーに訪れる富裕層と、彼らが滞在するホテルで富裕層の落とすお金を得て暮らす労働者たち。主人公のジャズはまだ20才になったばかり。お金持ちの人から依頼を受けて物資を運んだりするポーターという仕事をして暮らしています。しかし、普通の労働者が月でまともに生活していくのは厳しく、ジャズは荷物運びや物資だけでなく、実入りの良い代償ににリスクもある「密輸品」の運搬も時には請け負わざる負えない暮らしぶりです。立つことすらできない低い天上のカプセルホテルで日々過ごすジャズですが、ポップでコミカルな彼女の気質もあり、最底辺のシビアな生活にも拘らず本作には悲壮感が全く感じられません。しかしながら、彼女もいつかはお金持ちになって裕福な生活をしたいという野心を持っています。そんな中、懇意にしている実業家から、とあるきな臭い一世一代の危険な取引を持ちかけられることになるのですが・・・。

    ジャズが依頼を受けて運搬をするポーターという仕事は、現在のウーバーイーツといったところでしょうか?月面都市アルテミスの居住環境維持の工学的な仕組みや、タブレットのような端末で日々の送金をする、といった様子がジャズの日々の仕事を通して自然に描かれる本作。今後の地球外での暮らしや労働を想像させてくれるリアルさもGoodでした。

  • マクドナルドの食事みたいな、
    薄味で軽いベタなハリウッド映画的なもの。

  • 上巻読了時点。今のところ面白い。

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