「権力」を握る人の法則 (日本経済新聞出版) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 凄いタイトル、権力握る人を軽蔑する気持ちで購入。なんて闇落ちしてたんだろう私、、。これを読んで私はそんな汚れてないもん、だからいつまで平社員なのとまさかのセラピー本として使用しては心を落ち着けていました。正しい読み方ではないとは思いますがこれで心を守ることができ、潰れないですみました。

  • やや冗長だけどお勧めできる一冊。

    何事にも論理や技術があって、それを学ばずにいることが大きな機会損失をもたらすことを痛感した。読書の力は偉大。

    偶然並行して読んでいたGIVE&TAKEとテーマの親和性が高かった。併せて読むことでバランスが取れると思う。嫌味のない振る舞いを身につけつつも、抑えるところはしっかりと抑える。その絶妙な巧さ。権力はもはや芸術。

  • 「悪い奴ほど出世する」を読んで、この本も読んでみようと思い、手に取った。こちらの方が内容がやや硬く、少し内容も古く感じてしまう。

  • スタンフォード大学ビジネススクールの人気講座で出世を目指すノウハウが書かれていますが、そこまで「権力志向」ではない人にも、社内で居心地のいいポジション作りのヒント満載の良書です。米国ではたちまちベストセラーとなり、「ビジネスマンの永遠のバイブル」と称されたのも納得です。
    すべての組織で権力をもつのが、予算と人事に口を出せる人。(第5章)
    キャリア形成に必要なのは仕事の能力だと信じる人も、戦略的な人脈作りを過小評価するべきではない。(第6章)ちなみに、この章で引き合いに出されるケンジという日本人の人物造形が、大前研一氏に酷似しているのは単なる偶然か?
    また、権力には「心身の健康にいい」「改革を実行する大義名分として有効」「金持ちになれる」などというプラス面ばかりではなく、きちんとマイナス面(必ず転落する悲哀や絶えずさらされる権力闘争など)にも言及しています。
    著者の「はじめに」で本書のエッセンスが絶妙に集約されていますので、購入前に一読を。

  • ・権力や地位があるほど長く健康に人生を楽しめる可能性が高い。
    ・実績が成功を約束しないのは、CEOなどの高い地位だけではないし、またアメリカだけの現象でもない。
    ・上司がご満悦であれば、仕事の不出来はさほど問題ではないということである。逆に上司を不快にさせたら、いくら実績があっても首は危うい。
    ・もしもあなたが上をめざすなら、仕事さえできればいいのだという考えは捨てたほうがいい。
    ・多くの研究が、学歴、人種、性別などさまざまな要素が昇進と関係づけられることを検証している。
    ・ぬきんでた仕事ぶりは昇進につながらないどころか、邪魔になることさえある。
    ・まずはあなたの存在に気付かせること、そして有利な基準で評価されるように働きかけること。
    ・人間は、他の条件が同じであれば慣れ親しんでいるものを好む。
    ・よく知っているものに対して嫌悪感が薄れるのは、不確実性が低下するからだと考えられる。
    ・目立つだけでなく覚えてもらえば、高感度が高まるのである。記憶に残ることイコール選ばれることだと言ってよい。
    ・自分の強みが評価されるよう働きかけることは可能である。
    ・自分の行動や発言、そして仕事の成果は、上司をいい気分にさせているか、確認すべき。
    ・いい気分というのは、あなたに満足するという意味ではなく、上司自身が自分に満足しているか、という意味である。
    ・さらに昇進する確実な方法は、端的にいって上司をご機嫌にしておくことなのだから。
    ・自分に自信のない人に限らず、ちょっとばかりうぬぼれて気分よくなりたいのは人情である。
    ・上司との関係に気を配りなさい、すくなくとも仕事の成果と同程度には気をつけなさい。
    ・権力を手にするための7つの資質
    1. 決意→努力・勤勉・根気
    2. エネルギー→「一休みしてからやろう、なんて言っている人は結局何もできない」
    大事なのは、「準備期間に労力をつぎこむこと」である。個人の業績の差は結局のところ、知識とスキルの習得に直接費やした時間数でおおむね説明がつく。
    3. 集中→チームに割り当てられた仕事のうち最も効果の高い5~10%に集中することで、予算や人員を効率よく配分し、時間を有効活用できる。
    4. 自己省察→重要な会議の後や心に残る話を聞いたときは、必ず手帳に書き留める。重要な決定事項や会議の他、誰に会ってどんな話をしたのは、それについて自分はどう考えたかを書き留めておく。内省や省察なしに学習や成長はありえない。
    5. 自信→あなたが信頼に足る人物かどうかを見極めようとする。相手が注目するのは、外に現れる行動や態度である。権力や影響力を持っている人は自信たっぷりに振る舞うので、逆に自信ありげな言動を見ると「この人にはきっと力があるのだろう」と考えやすい。したがって自信のある態度を示し、それに見合う知識を備えていれば影響力を獲得することができる。自分に自信がなくしっかりとした自己主張ができないと、給与だけでなく何事でも不利になりやすい。
    6. 共感力
    7. 闘争心→ジュリアーニは無慈悲寸前といえるほどタフだった。ときに荒々しく挑戦的な態度をとる。
    ・頭がよくても出世できない。
    ・各部門の勢力を診断する。部門トップの報酬はその部門の経済的な力を示す。
    ・出る杭になれ
    ・キャリアをスタートさせるときは、やりたいことを臆せず要求する意思と、自分をその他大勢から際立たせる演出力がモノを言う。
    ・好かれる人ほど出世するといった考えは、この際きっぱりと捨てるべきでる。
    ・頼み事は少々大胆でも案外うまくいくものである。
    ・人は、できるだけ他人に頼まずに済まそうとする。だが大方の人は、頼まれた相手がOKする確率を過小評価している。
    ・頼み事はうまくいく理由の一つは、助言や助力を求められる相手にとっては、それができると評価され称賛されたことにほかならないからである。
    ・助けを求めることは、本質的に相手を褒めることである。
    ・あなたが競争に勝てるかどうかは、仕事の能力だけでなく、上司の後押しを得られるかどうかに大きく左右される。
    ・あなたは群れの中で目立つ必要がある。出る杭は打たれるなんて言っていてはだめなのだ。
    ・他人があなたをどう思うかなどあまり気にせず、ほしいもの、必要なものはとりあえず頼んでみよう。それが、階段をのぼる第一歩になる。
    ・のちのちのための関係作りは、単に相手に礼儀正しく接し、相手の言葉を傾聴するだけで事足りることも少なくない。
    ・誕生パーティに出席する、葬式に列席する、ランチを共にする、病気の見まいに行くといったちょっとしたことが相手の心に通じる。
    ・たいていの人は、つまらなそうな仕事や地味な仕事にはやる気を起こさないし、興味を持たない。そういう仕事を率先して引き受け、人並み以上にうまくやってのければ、あなたにビッグチャンスが回ってきたときにケチを付ける人はたぶんいないだろう。それにたいして重要そうでない仕事も、意外と将来の役に立つものである。
    ・役にたつ強力な人脈を作れ。
    ・弁解や責任転嫁をしない人は、誇り高く毅然とした印象を周囲に与えることができる。
    ・たとえ自信がなくても、決然とした態度を示さなければならない。
    ・あなたは、自分が思っている以上に見られている。
    ・怒っている人は地位が高く、落胆している人は地位が低いと見られやすい。失望より怒りを表す人間のほうが、権力の座にふさわしいと見なされる傾向がある。
    ・まだそれほど偉大ではないのに、そんなに謙遜することはない。
    ・多くの人が十分に力強い印象を与えられないのは、不安や動揺を抱えたまま話し始めるからだと考えられる。
    ・他人による評価は、本人による自己評価よりも信憑性が高い。

  • 権力を握った方が、健康的に生きることができますよ、的な内容だったような・・・。
    根回し、細かいことに気を配り、物怖じするな、そして、権力を握りにいけ、との内容。
    権力を握ることは、握らないよりも良いのは確かである。

  • 実績と昇進の相関性は低いとのこと。前面に押し出すことが重要のようだ。
    権力と自由のどちらかは選べるが両方は手に入れらない。自由を求めたい。会社員として失格かも。

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著者プロフィール

スタンフォード大学ビジネススクール教授(トーマス・D・ディー2世記念講座)。
専門は組織行動学。資源依存理論の提唱者として知られる。スタンフォード大学でPhDを取得後、イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校、カリフォルニア大学バークレー校で教鞭を執り、1979年にスタンフォード大学の正教授に就任。これまで16冊の著作を持ち、150本以上の論文を発表。オランダのティルブルフ大学から授与された名誉博士号のほか、数多くの受賞歴がある。スタンフォード大学で教える傍ら、ハーバード・ビジネススクール、ロンドン・ビジネススクール、シンガポール経営大学、IESEなどで客員教授や講師も務める。主な著書に『「権力」を握る人の法則』『悪いヤツほど出世する』『社員が病む職場、幸せになる職場』などがある。カリフォルニア州ヒルズボロー在住。

「2023年 『出世 7つの法則』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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