大予測 次に来るキーテクノロジー2018-2019 (日本経済新聞出版) [Kindle]
- 日経BP (2018年1月25日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (325ページ)
感想・レビュー・書評
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初心者向け。浅く広く。
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【次に来るキーテクノロジー2018-2019】
A.【AI 】
・AI の進化によって、パラリーガル(弁護士の補助業務従事者)や株式トレーダーなど、従来は人間でなければ無理と思われていた仕事も、AI による代替が進んでいる。
B.【音声操作】
・次世代のインターフェースの主役は、人間が最も直感的に機械を操作できる音声になる可能性が高い。
・音声アシスタント端末の開発は、自宅の機器すべてが音声でコントロールできる「スマートホーム」の実現につながる。
C.【チャットボット】
・チャットボットは「チャット」+「ロボット」の造語で、ユーザーと自動で会話するソフトウェアプログラムである。
・今後、検索エンジンにチャットボット機能が組み込まれるなど、チャットは様々なサービスの入り口になると思われる。
D.【バイオメトリクス認証】
・バイオメトリクス認証は、指や目などの身体的特徴や、癖などの行動的特徴をもとに個人を識別する技術である。
・現在、個人情報が保存されたマイクロチップを人体に埋め込み、決済などに利用する取り組みが始まっている。
E.【センシング】
・人間や人間が直接触れる衣服などを対象としたIoT =ヒトのインターネット( IoH )が、今後、注目を集めると思われる。
・心拍数など、ウェアラブル端末から収集した生体データが、新たな商品やサービスの開発に役立てられつつある。
F.「次に来るキーテクノロジー」 AI(人工知能)、自動運転、音声操作、チャットボット、VR・AR・MR(仮想現実・拡張現実・複合現実)バイオメトリクス認証、センシング、ブロックチェーンの8。
G.例えば、1000 人以上の弁護士を抱える米国の大手法律事務所の半数以上が、すでにAI を活用した「リーガルAI ツール」を利用している。新人弁護士や「パラリーガル」と呼ばれる補助業務従事者が行うリーガルリサーチ(法律に関する情報の調査)などの作業を、AI が行っているのだ。
H.2017 年、ゴールドマン・サックスの前CIO(最高情報責任者)、マーティン・チャベス氏は講演の中で衝撃的な事実を明かした。「2000 年に、ニューヨーク本社に在籍していた600 人の株式トレーダーは、今では2 人しかいない。…今では日々の取引作業は( AI を活用した)自動取引プログラムが代替している」
I.アマゾンが音声アシスタント端末を開発した狙いは、音声によって、同社のe コマースサイトである「amazon.com 」へのアクセスを極力簡略化し、e コマースの売上を拡大するためだ。グーグルは2016 年に音声アシスタント端末「グーグルホーム」を米国でリリースした。これは「検索」が近い将来、PC やスマホから音声アシスタント端末にシフトしていくことへの備えだ。米国の市場調査会社は「2020 年までに検索の50%は音声で行われる」と予測しており、IT業界ではこうした見方が強まりつつある。
J.IoT の対象はモノからヒトヘ。人間を対象としたIoT は「IoH( Internet ofHuman)=ヒトのインターネット」とも呼ばれる。IoH はセンサーで生体データを収集し、体調の変化などを分析し、何らかの働きかけを行う。
K.例えば損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険は、ウェアラブル端末を一部の保険契約者に貸与し、活動データを収集する取り組みを始めている。
L.ウェア型の「スマートクロージング」も登場している。国内では東レが「hitoe(ヒトエ)」、東洋紡が「COCOMI(心美)」という、着用するだけで心拍数などの生体情報の収集が可能な機能素材を開発している。
M.2017 年、メルセデス・ベンツは「フィット&ヘルシー」というコンセプトを発表し、ドライバーと乗客の健康を積極的にサポートしていく姿勢を明らかにした。例えば、ドライバーが車に乗り、ハンドルを握ると、ハンドルに埋め込まれたセンサーで脈拍が測られる。データ分析の結果、緊張していると判定されれば、リラクゼーション効果のある音楽をかけたりして、ドライバーの気持ちを和らげる。