人生格差はこれで決まる 働き方の損益分岐点 (講談社+α文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 「給料の金額が決まる仕組み」などの考え方は、とても参考になりました。
    ぜひぜひ読んでみてください。

  • 目から鱗でした。

    労働における「価値」と「使用価値」の違いを認識して、働いている人は世の中にどれだけいるのでしょうか。

    ゲームをするとき、そのゲームの仕組みを知っているのと、知っていないのでは、同じプレイヤーでも勝敗や楽しさ、充実度に違いが出るのは当然です。
    では、この資本主義社会で労働者として働く上で、自分が得る報酬の仕組みについて、正確に認識している人はどれだけいるのでしょうか。

    現実社会はゲームのようにやり直しはできません。だからこそ、自分が今生きている社会の仕組みを早く知ることは充実した人生を送るために必要不可欠です。
    本書を読んだことで、その一歩を踏み出すことができたような気がします。


    最後に今後私自身が自問自答し続けていくと決めた、この本の中のフレーズを紹介して終わりたいと思います。

    「あなたは自分の資産を作る仕事を、今日どれだけやりましたか?」

  • 働く時間についてふりかえるきっかけを作る本。

    平日仕事に打ち込んで土日に疲れ切って寝ているばかりでは何か働き方がおかしいと思った方がよい。平日のその日のうちに"労働力を再生産"できるように働き方、暮らし方を変えるべき。

    企業からすると生産性の高い人に長時間働いてもらうことが最も利益が出る、というのがなんとなくわかった。

  • 資本主義の日本において、会社員で働くということについてと、会社から搾取されずに働く方法のヒントについて理解することができた。
    このことは、正直に学生時代に知っておきたかったと思う。
    みんな前に習えで、会社員になって安定して働くという思考になっているから、知らぬ間にラッドレースに参加している。
    しかし、これは資本主義の日本においては、会社が責任があるというわけでなく、むしろそれを理解していない自分達が悪いということに気づかされた。
    まず、給料の決まり方についても、理不尽な部分がある。
    それは必要経費方式。
    明日もいつも通りに働くことができるだけの経費しかない。
    どれだけ成果を上げてもプラスアルファしか増えない。
    労働も商品であり、商品は価値で決まるらしい。
    ここでいう価値というのは、どれだけ労力がかかったかということ。
    だから、たくさん残業することで、剰余価値が生まれ、企業に利益が生まれる。

    といった具合に、会社から搾取される仕組みについて解説があり、後半は満足できる働き方について解説があった。
    こちらは本当に真っ当なことが書かれていて、目先の利益に囚われず、長期的に考えてプラスになることを継続することが大切といった内容だった。

    資本主義の日本において、自分がどのように働くことが幸せに繋がるのかヒントになる内容で、とても勉強になった。
    今後のキャリアプランの材料にもなる。

  • 目先の利益より、積み上げを重視する仕事をしろと。昔、大学の教授が「大学の講義をサボってバイトに行くなど、アホ。学費から算出した1コマの講義の料金とバイトの時給を比べてみろ。ましてや、その後に残るものを考えてみろ」と言っていたのを思い出した。

  • 資本主義経済の本質を理解した上で、資本主義経済の中で目指す「幸せな働き方」について解説した本。

    本書の前半はマルクスの『資本論』を通して資本主義経済の本質を読み解きます。後半は『資本論』とロバート・キヨサキの『金持ち父さん貧乏父さん』を取り入れた「幸せな働き方」のヒントを語っています。

    仕事を通して、自分の付加価値となるスキルを築き上げていくことが大切です。これを積み上げていき、自分の資産価値を高めていきましょう。決して短期間で資産を作ろうとしないことです。

  • 労働力の再生産コストという考え方に基づいて給与が決まっていることを知り衝撃が走りました。中学・高校くらいで教えて欲しいと思いつつも、23歳の頃に読んだことで、自分ごとにに捉えることができました。 キャリアを考えている友人、これから社会人になる後輩などに伝えていきたいと感じました。

  • 「資本論」「金持ち父さん貧乏父さん」を深く読み込んだ著者が、現代日本の資本主義社会に生きるサラリーマンの働き方や立場をわかりやすく教えてくれています。
    サラリーマンとしての自分の働き方を見直したく本書を手に取りました。
    会社員として働く中で、自分より働いてないように見える先輩社員の方が多く給料をもらっており、こんなに頑張っているのに私は評価されない、なぜ?と怒ることもありましたが、
    この本を読んで、給料とは頑張ったから上がるものではなく「次の日以降も労働者が働いてくれる分(必要経費)しか払わない、年齢とともにその必要経費も上がるから給料も上がる」というものでしかないということがわかりました。
    ただ、ではどうすればいいのかという答えは書いていません。それは自分で考えてねというスタンスです。
    自分はどうしようかな...

  • 人生の攻略本
    額面年収が多くても、そのためにストレスが増えて「労働力の再生産費用」が高くなるのでラクにはならない。

    構造と対応策


    マルクス『資本論』の前提
    「資本主義経済のなかでは労働者は豊かになれない」

    給料は労働力の再生産費用で決まり、能力も成果も(伝統的日本企業では)関係ない。
    (多少のそれはプラスアルファ要素でしかない)

    個人的にかかる必要経費が社会一般よりも少なければ儲かる。(定額支給の交通費のイメージ、手元に残せると有利)

    ゆえに
    「売上よりも利益が大事」

    そのために
    必要経費を下げる
    精神的苦痛を感じない仕事を選ぶ

    自己内利益を残すのが正解択になる

  • したい人、 10000人。 始める人、 100人。 続ける人、 1 人
    満足感 - 肉体的・時間的労力や精神的苦痛 = 自己内利益

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著者プロフィール

1977年生まれ。慶應義塾大学経済学部を卒業後、富士フイルム、サイバーエージェント、リクルートを経て独立。学生時代から複雑な物事を言語化し、シンプルに表現することに異常な執着を持ち、大学在学中に『資本論』の解説書を自作し学内で大ヒットさせる。リアルな現場と経済学の両面から、個人が幸せに生きるための働き方を分析し提言している。コミュニケーション、投資、個人ビジネスの立ち上げ手法を構造化・言語化し累計5万人以上に指導。また出版コンテンツへのコンサルティングも行い、延べ1000冊以上プロデュース。著書には、『人生格差はこれで決まる 働き方の損益分岐点』(講談社+α文庫)、『カイジ「勝つべくして勝つ! 」働き方の話』(サンマーク文庫)ほかがある。趣味はハワイ。


「2022年 『その働き方、あと何年できますか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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