- Amazon.co.jp ・電子書籍 (274ページ)
感想・レビュー・書評
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10年近く前、初めて読んだ時からもうずいぶんと時間が経っている。
大好きな小説なのだがなかなか再読しなかったのは、あまりにも辛くて切なくて読んでいる間にメンタルがやられてしまうから。
特に、結末を知った上で作者が仕掛けた伏線が散りばめられた切ないラブ・ストーリーを読み進めるのは、苦行を通り越して、何かもう精神を徹底的にやられる思いになってしまう。
ザ・ビーチ・ボーイズのアルバム、「ペット・サウンズ」の「素敵じゃないか」を聴くたびに思い出して涙ぐんてしまうのには困ったもんだ。
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可愛いお話❤️
時間があれば再読する! -
中学生の頃ずっと一緒だった彼女が10年経って突然現れた。
とびきりの美女になって。
浩介と真緒の純愛ストーリーかと思いきや、途中から不穏な雰囲気に。
最後は「へー、そんな結末か」という感想。
浩介の真緒を思う心情が胸に迫る。 -
うーん、やっぱり越谷さんの作品は私には合わないのかも…
展開が読めたという訳ではないんだけど、
厚かましくも
「あっ、そっちの方向いっちゃうんだ…?!」
って私は感じてしまいました…
ただ、この作品を読む何日か前に
たまたま善福寺公園を初めて訪れていて
眺めや暖かい雰囲気など凄く気に入り、
また行きたいなぁ〜と思っていた矢先の
本作への登場だったので、
何故かかなりの運命を感じました!
確かにあの場所は幸せが紡がれるのに相応しい場所だなぁ〜としみじみ感じさせてくれる本当に素敵な公園でした -
ほとんど前知識なしで読んだ。
ほのぼのした日常系だと思って読んでいたら、途中からちょっと違う方向へ。先が気になってすごい速さで読み終わりました。
結末は予想外。全体的には良かったです。
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かなり甘ったるいし状況の変化が少ないから気だるく感じた。ただラストらへんは結構おもろい。
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表紙のかわいさと、
最初の一文を見て何が始まるんだろう?
と思ったのをきっかけに、大学生の時に手に取った作品。
かわいい雰囲気もあるのに
しっかり大人の恋愛小説で
初めて小説で泣きそうになった。 -
"単なる偶然だろうか。ほかにもどこかで、別離を連想させる場面に居合わせた記憶がある。"
このフレーズから死んだ友人がよく、"今生の別れ"とか"俺が末代"とか口癖のように言っていたことをふと思い出した。ひょっとすると彼も自分の死をかなり早い段階で意識していたのかもしれない。
幸せは陽だまりのようなもので、温かい陽の中でまどろむ時間には必ず終わりが来る。この本の結末は賛否が分かれるかもしれないが、個人的にはハッピーエンドなのだと思う。