ブラックボランティア (角川新書) [Kindle]

著者 :
  • KADOKAWA
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感想・レビュー・書評

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  • 問題提起のスタートはおそらく一般的な話題の中から出たものと推察するが、至極妥当なものと考える。つまりはボランティアの条件があまりに厳しすぎないか?というもの。
    加えて、そこに半ば圧力を感じながら参加せざるを得なくなる層がいることを問題視することも重要な点と考える。
    オリンピックの商業主義は今更感はありますが問題点とするのは理解できる。電通を敵の本陣とするのはありがちだけどキャッチー。
    言葉の定義で問題点とするとか、言葉尻で攻めるとかは個人的にはあまり意義を感じなかった。共通認識がズレた時は詰めるべきだけど、そもそも論で責めるのもなんだかなぁ、という感じでした。結構な量をそこに割いてるのも、もう少し大事なテーマだけに客観に訴えて欲しかったです。こういう怒りを導くのも初期には大事なのも理解しますが。
    そのデータは調べられるんじゃないか?と思った点はいくつかありました。周囲との会話や質問、既存の書籍に依る部分が大きいように個人的には感じました。

  • Kindle Unlimitedで読書。

  • コロナ流行前の出版なので今ならまた論調も変わったかもしれませんが、基本的な部分は現状でも当てはまります。確かにスポーツ選手の努力には頭が下がりますが、まわりでそれを食い物にしている利益追求集団はいるのでしょう。もうけは自分たちが独占し、損失が出たら「国民的行事だから・・」で税金で補填という図式が浮かび上がります。半年後の開催がどうなるのか、結果としてどう総括して後始末するのか、注目です。

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著者プロフィール

1962年生まれ。著述家。1989年、博報堂に入社。2006年に退社するまで営業を担当。その経験をもとに、広告が政治や社会に与える影響、メディアとの癒着などについて追及。原発安全神話がいかにできあがったのかを一連の書籍で明らかにした。最近は、憲法改正の国民投票法に与える広告の影響力について調べ、発表している。著書に『原発広告』『原発広告と地方紙』(ともに亜紀書房)、『原発プロパガンダ』(岩波新書)、『メディアに操作される憲法改正国民投票』(岩波ブックレット)、『広告が憲法を殺す日』(集英社新書、共著)ほか。

「2021年 『東京五輪の大罪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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