真犯人 (小学館文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 心地よいスリル感でした

  • 41年目の誘拐再捜査! 連続ドラマ化!

     東名高速道路の裾野バス停付近で、高齢男性の遺体が発見された。事件を捜査する静岡県警裾野警察署の日下悟警部補は、被害者・須藤勲の長男・尾畑守が、昭和49年に誘拐死体遺棄事件に巻き込まれていたことを知る。誘拐事件は、時効直前の昭和63年に再捜査が行われていた。日下は、再捜査の陣頭指揮を取った当時の管理官・重藤成一郎元警視に捜査への協力を願い出る。 平成と昭和、時代を越えた刑事たちの熱い思いは「真犯人」に届くのか。二度敗北を喫した静岡県警の意地と矜持を賭けた三度目の捜査が始まる!

  • 東名高速道路の裾野バス停付近で、高齢男性の遺体が発見された。事件を捜査する静岡県警裾野警察署の日下悟警部補は、被害者・須藤勲の長男・尾畑守が、昭和49年に誘拐死体遺棄事件に巻き込まれていたことを知る。誘拐事件は、時効直前の昭和63年に再捜査が行われていた。日下は、再捜査の陣頭指揮を取った当時の管理官・重藤成一郎元警視に捜査への協力を願い出る。 平成と昭和、時代を越えた刑事たちの熱い思いは「真犯人」に届くのか。二度敗北を喫した静岡県警の意地と矜持を賭けた三度目の捜査が始まる!

  • 事件の真相、ラストは面白かった。
    けれど、刑事の聞き込みなどの地道な捜査が書かれてるだけの9割が読んでいてあまり面白くなかった。
    ノンフィクションなら刑事の苦労も興味深いのだろうが、物語の、そして物語の根幹に係わらない試行錯誤が長過ぎと思う。
    ただし、繰り返しになるが、ラストは面白い。

  • あれ、ドラマ化されてるのか? なんとなく内容に覚えがあるよ。真実を隠し通すのはとても心苦しいのでは? なんとなく違和感を感じている姉もなんだか気の毒。あの時こうしていればと思っても引き返せないもんなぁ。

  • 高速道路のバス停で遺体で見つかった男性は41年前に起きた幼児誘拐殺人事件の被害者の父親だった。

    主軸は誘拐事件から14年後の時効直前に結成された再捜査。
    捜査の裏では、事件を解決したい刑事の前に立ちはだかる警察内部の思惑。
    リアルタイムの事件捜査とは違い、時効と言うリミットを前に残された記録と薄れゆく記憶と証拠の中から新たな筋は見出せるか。
    41年間の刑事のリレーのゴールが清々しくも悲しい。

  • 41年前の事件とその事件の時効直前の捜査を交えて描く。途中からは多分こうだろうという流れはわかるものの、現場刑事の地道で粘り強い捜査が実を結んでいくのがよかった。警察機構の軋轢もあり、物語は複雑だが、最後まで楽しく読めた。
    重藤警視の沈着冷静な姿と出世欲にまみれた本部長の姿が対極にあり、重藤警視の最後まで部下を守るという姿勢には好感が持てた。
    悲しい物語でした。

  • 15%ぐらい読んだところで放置。
    その後、一気に読む。
    なので、最初がキツイかも。
    それ以降は続きがかなり気になる。
    気になるところはあるが展開に無理がない。
    The警察小説って感じなので、逆に魅力的な人物がいない。盛り上がりに欠けるがリアル路線ということで。

  • 一気に読んでしまった。
    娘が鍵!

  • 男性の他殺死体が発見された。被害者は41年前に息子を誘拐されており、事件は未解決のまま。静岡県警は捜査を開始するが…。時効ミステリーの歴史を塗り替える新たな金字塔!

    殺人事件にまだ時効があった時代の話。未解決事件の犯人逮捕に燃える刑事たちの執念や様々な筋読み、刑事同士の確執などを泥臭く描く。意外なオチに驚いたけれど、微妙な気持ちも残った。
    (B)

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著者プロフィール

1958年東京都生まれ。2000年「影踏み鬼」で第22回小説推理新人賞を受賞し、デビュー。01年「奈落闇恋乃道行」で第54回日本推理作家協会賞(短編部門)候補となる。08年『誘拐児』で第54回江戸川乱歩賞受賞。14年「墓石の呼ぶ声」で第67回日本推理作家協会賞(短編部門)候補に。17年『真犯人』で第19回大藪春彦賞候補になり、18年にWOWOWで連続ドラマ化。他の著書に『人さらい』『左遷捜査 法の壁』『左遷捜査2 迷宮入り事件』『冤罪犯』など多数。

「2022年 『時効犯』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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