- Amazon.co.jp ・電子書籍 (408ページ)
感想・レビュー・書評
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一貫してミステリだけど読後感がジュブナイル。心理描写や読み合いや謎解きは、子供であるがゆえのぎこちなさが歯がゆいが、置いてきぼりにならず、12人いても混乱しないし、読者との距離感がうまいのだろう。ミステリーとして十分楽しめるが、十代の頃に読みたかった。今十代で読める人が羨ましい。
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ミステリとして整理しようとするとその緻密さゆえに読みながらちょっと混乱が生じた。時系列とか。登場人物は決まっているけれど12名動きのある者がいるわけで、その個々の動きはスムーズにわかっていない。最初の図が肝なんだな。
が、それとは別にしてストーリーには引きこまれた。「死にたい」子どもたちそれぞれの理由や思考、会話の駆け引きは非常にスリリングだし、ほんのりと結末の予想はついても落としどころが予想外で面白かった。
こんなにも登場人物を巧みに書きわける、それぞれの理由をうまく浮かび上がらせてみせる。誰かに共感するのは難しかったけれど、彼らの心の動きは伝わる。
映画化するということだが、これは多分映像で見せられた方が分かる部分も多いのかも。 -
子どもには子どもの完結した世界と理屈があり、自己のとらえかたがあると思った。おとなは経験則で俯瞰的に物事をみるのかもしれないが、それは「子ども」をやっていくうえでは、なんのあてにもならない、指針を示すものでもない。
そして死に値することとはなんだろうと考えてしまう。 -
まずは、やっぱりこんなに理解力のない子っているんだ!と思った。
色んな私の知らない苦悩がそこにあった。
わざわざ集まって行う事が、理解できないんだけど、個々で行動しても、途中で離れる人がいても、まぁ、最終的に最後の1人になったら寂しすぎるけど、そこまで拘らなくてよくないかなぁ?と思った。
最終的には、死ぬテイなんだし。 -
よくよく練られた話だと思う。死にたいくらいに悩んでいる子供達も、いつかは幸せになってほしい。
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集団自殺をしようと集まった12人の子供たち その中に謎の13人目がいたことから、子供たちは状況について話し合いを始める
とっても舞台になりそうな話というのが第一の感想。実はなってるのかな。
こんな設定どうまとめるんだろうってドキドキしながら読みましたがさいごのまとめかたはとても良いので安心して読んで欲しいです。 -
久しぶりに1日で読了した小説!
ワクワクしながら、夢中になって読んじゃった。
あー面白かった! -
十二人もいると誰が誰かわからなくなりそうだけど、読み終わった後でも、どこに誰が座ってるのかはっきりと思い浮かべることが出来るって言うのはすごいのではないかと思う。
視点になっている人の内面やバイアスみたいなものがもっと出てるとイイのになぁ。と思った。