考えるとはどういうことか 0歳から100歳までの哲学入門 (幻冬舎新書) [Kindle]
- 幻冬舎 (2018年9月26日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (225ページ)
感想・レビュー・書評
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YouTubeのReHacQという番組で著者が哲学対話の話をしていたのをきっかけに読んでみました。
サブタイトルに哲学入門と書いてあるけど、難解な話は一切無く誰にとっても読みやすい本です。
著者はこの本の中で何度も、考えることが哲学であり哲学とは自由になることであると言います。
僕は気の置けない友人と山にキャンプに行った時の会話の中で、「幸せとは何か?」とか「山頂に行かない登山はありか?」とか「何もせずにただひたすらダラダラすることがなぜこんなにも気持ちがいいのか?」とか語り合っています。
その時たしかに自由を感じていて、それはもしかすると、この本に書いてある「哲学対話」と同じ事を知らず知らずのうちにやっていたのかも知れないと考えて納得出来ました。
後半は具体的にその哲学対話のルールや実施方法、ファシリテートのやり方とか詳しく書いてあるので、遊びだけではなく仕事でもチームビルディングの一環として哲学対話を取り入れてみたいと思いました。
この本は良書です。これからたぶんあと2〜3回は読み直すと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
素で話しているように見えて、ほとんどは真の言葉ではない
真の言葉で話すための実践的な対話の方法論といったところ -
自分の人生を生きるために、他者と共に自由に生きるために考える
クルミドコーヒーの影山さんが執筆された「ゆっくりいそげ」の本でも、他者と共に自由に生きることを目指したい、と書かれており、すごく共感していたので、その世界を実現するための哲学対話なんだなと思いました。
そして、クルミドコーヒーさんは哲学カフェ、朝モヤを主催しており、他者と共に自由に生きるための場所づくりを着々と進めておられることを実感して、少し感動しました。
私も一度朝モヤに参加したことがあったので、本書の内容を体験と照らし合わせながら実感を持って読むことができて良かったです。
私も哲学対話を主催してみます -
小難しい哲学者の思想を述べた本ではない。基本的には考えることの実践として「哲学対話」をメインにした内容であるが、その前段として「考える」ことの考察は面白かった。一言で言えば、考えるとは、問い、考え、語ることであり、自分との対話である。問うことで思考が動き方向づけられる。問いの質が思考の質につながる。「問い」を立てることを意識しよう、と思った。(KindleUnlimitedで読了)
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「考えること」は学校や社会では教えてくれない。
それは本質的に何を指すのか。また、哲学対話を通して「考えること」やその能力を鍛える術を書いた一冊。
まさに哲学対話をしたくなった。
全体を通して、著者の言葉の選び方や遣い方がすごくわたし好み。
無駄がなくストレートなのだけれど、誰かを傷つける言葉では決してないのだ。
読んでいて心地が良い。そして面白かった。 -
Audibleにて。
考えるトレーニングには、問いを与えられる必要があるという固定観念を持ってしまっていたが、自ら問いを立てることそのものが考えることであると気づかせてくれた。
なんとなく知識としては聞いたことがあったが、腹落ちしておらずまさに思考停止していた。
この本では哲学対話を通じて問いを立て、話し、聞くことを紹介してくれている。
今職場で実践しているリーンコーヒーと近いと感じた。
リーンコーヒーはこれからも改善、継続していこうと感じた。 -
知的活動の源が「問うこと」にあるという、当たり前だけども重要なことに気づかせてくれた。今の自分には、根気強く頭に問いつづける姿勢や体力が足りていない。
他者との対話の際に、いい空気を作り出す種々の技術は、突き詰めていくと立派な武器になると確信した。 -
著者のすすめる「哲学対話」の話。
哲学対話は、『問い』を用意し、十数人が丸くなって座り、小難しい哲学用語は使わず自分の経験に基づいて話す、というもの。
どのように対話をするのか?結論は?問いは?対話する人はどんな人?など、哲学対話のやり方や効用についてかかれている。
個人で考えを深めたい、と思う人にはあまり向かない本。