万引き家族 通常版DVD(特典なし) [DVD]

監督 : 是枝裕和 
出演 : リリー・フランキー  安藤サクラ 
  • ポニーキャニオン
3.79
  • (118)
  • (217)
  • (140)
  • (28)
  • (9)
本棚登録 : 954
感想 : 232
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988632504683

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 後半、家族に変化が訪れるところから泣けて仕方なかった
    登場人物それぞれが互いを思いやりながら生き、そのために取る行動の理由が理解できる
    行動自体は法に抵触してもいたりして肯定できないものばかりだが、そうするしかなかったであろうことが伺えて、そのちぐはぐさがひたすら悲しさを誘う

  • 役者さんたちの演技がすごかったです。
    リアルで迫力がありました。
    子役の子達も自然体で驚きました。

    物語の内容も濃くて、なんて言ったらいいのか・・
    完璧ではない人間たちを丁寧に描いています。

    時々見えかくれする 優しさ、ずるさ、したたかさ、恥、勇気、誇り・・

    ダメなところも多くあるのだけど、嫌いになりきれない

    登場する人たちについて そう感じさせられました。

  • 人間の根っこなのかな、まだ汚れていない部分がどんどん溢れてきて、感じやすい部分が震える。

    どんなにひどくやられようが、なんといわれようが、嘘の中で息してても、いやなものをみてしまっても、最後は自分の中にできた強さ(それは人が育んでくれたもの。愛情によってしかつくられない。心から心地よかった思い出かもしれない)次第。

    それさえあれば、生きて行ける。
    そんなことを、思った。

    「楽しかったよ、おつりがくるくらい。」
    この言葉は光。

    歪んでいても、愛情で人の人はちゃんとつながっていられる。
    血がつながっていなくても。

    俳優ってすごいな。
    映画ってすごいな。
    人を、世界を、こんなにも魅了するなんて。
    変える力をもっている。

  • 生きるということの本質を見せられた。
    本当のことはニュースではわからない。
    いろんな人の抱えている悲喜交々を詮索せずにありのままを受け入れてくれる家族。
    複雑だけど、人生は続く。
    これから私たちはどこに向かって行くのかな。

  • 大袈裟でなく、めちゃくちゃ良い映画だった。
    この作品全体をおおっている湿り気は、洋画ではなかなか表現できない。とすれば、それだけでこの映画には価値があると思いません?

    この日本の社会ってセーフティネットはそれなりに充実していて、働けない状況にある人でもそれなりに死なないような仕組みがあると思うが、それに頼れない人は物を盗むなどせざるをえない。
    作中の家族は皆、善性の人であると思うが、その行動は悪である。
    この家族に賢く楽に生きられる知識があったら善の中で生きることもできただろうに、と考えると、無知は悪と言うこともできるだろうか。

    終盤での、父親役の「それしか教えられない」という言葉が本当に悲しかった。
    祥太と凛ちゃんはちゃんと幸せになれるのだろうか?

  • せつない。飾ってないから、余計せつなさが響く映画。
    監督の力もあるのだろうけど、俳優陣の力が大きい。特に安藤サクラ、すごくよかった。

  • ・家族とは何か
    万引き家族のメンバーは、互いに親族関係にないが、万引き家族を家族と言って良いか。家族とは何かという問いが立ち現われる。
    親族であるか否かという話と、家族であるか否かという話は別の話。また、ペットを家族と言う人もいるだろう。広く、一体となって生活するグループを家族と言って良いと思う。
    万引き家族は、初枝の年金と治、信代及び亜紀の賃金で生計を立てているし、足りない生活品は、翔太と治が万引きして賄っている。このように、万引き家族は、同じ家に住み、助け合い、一体となって生活するグループだ。
    家族と言って差し支えないだろう。

    ・行政の介入は正しかったか
    祥太の窃盗事件をきっかけとして、行政が万引き家族に介入し、よって家族は離散した。介入は正しかったか。
    まず、捜査機関が翔太の窃盗事件と初枝の死体遺棄事件について捜査したことは正しかった。
    次に、ゆりは虐待されていたのに、ゆりを親元に帰したことは正しかったか。原則、子を育てるのは親。もっとも、親に虐待される子は、親から引き離しておくべき。虐待されていたゆりを親元に帰したことは正しくなかったという見解もあり得る。

  • 是枝監督の「誰も知らない」「そして父になる」を見た時と同じ印象を受けた。大人も子供もそこにいられない事情があって、見るに見兼ねる経緯で血の繋がらない者どおしが家族として暮らす…真面目に一生懸命働くことは出来なくて社会的に見れば、ダメ人間なのかもしれないが袖触れ合うも何かの縁的な出会いから、愛情を豊かに育んだ家族を形成している。実の親と育ての親のどちらと一緒にいるのが子にとっては幸せなんだろうか?
    前の二作品と同じく「家族とは」「家族の形」そんな命題を子供の思いや居場所を通して問題提起しているように思う。もちろん親として、「育てる」ってことの難しさや「生きる」ってことの悩ましさも描いていて観ていて、一体どちらが正しいのか?疑問が湧き上がる。その疑問に思う気持ち、それこそが本作の提起すものなんだろうな…

  • ★★★
    子供に万引きさせる親父。いや、家族。いや、家族でもなく一軒に暮らす他人たち。
    色々な賞を取ってるらしいが、面白いかね、とくに。

  • 好き。悲しくてどうしようもなくて愛にあふれていてとてもよい。みんないい仕事する、最高。

全232件中 41 - 50件を表示

著者プロフィール

著者)是枝裕和 Hirokazu KORE-EDA
映画監督。1962 年東京生まれ。87 年早稲田大学第一文学部卒業後、テレビマンユニオン に参加し、主にドキュメンタリー番組を演出。14 年に独立し、制作者集団「分福」を立ち 上げる。主な監督作品に、『誰も知らない』(04/カンヌ国際映画祭最優秀男優賞)、『そ して父になる』(13/カンヌ国際映画祭審査員賞)、『万引き家族』(18/カンヌ国際映画 祭パルムドール、第 91 回アカデミー賞外国語映画賞ノミネート)、『真実』(19/ヴェネ チア国際映画祭オープニング作品)。次回作では、主演にソン・ガンホ、カン・ドンウォ ン、ぺ・ドゥナを迎えて韓国映画『ブローカー(仮)』を 21 年撮影予定。

「2020年 『真実 La Vérité シナリオ対訳 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×