- Amazon.co.jp ・電子書籍 (338ページ)
感想・レビュー・書評
-
とても面白い。
しかし、ある程度の西洋史の知識がないと時代が飛び過ぎてネットで検索しながら背景を理解しないと内容が分からない部分がある。
西洋史を本気で理解するには物足りない気もするが、そもそもこのページ数でまとめることも不可能。
その時代に合わせた主人公に焦点を当てているので興味深く読めた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読了日 : 2023年10月13日
-
宗教と科学の視点から近代ヨーロッパの歴史を読み解いた本。
本書は、8人の歴史人物を中心に「宗教と科学の相剋」をテーマにして、ルネサンスからロシア革命までのヨーロッパ近代史を解説しています。
8人の歴史人物の生涯とともに時代の流れが書かれており、物語を読む感じで、とても読みやすくなっています。 -
レオナルド・ダ・ヴィンチ、ルター、ヴォルテール、ガリレオ、ジョン・ロック、ダーウィン、ゲーテ、レーニンなどなど、それぞれの時代を象徴する人物を軸に、その時代背景が「科学と宗教」を軸に語られるヨーロッパ近代史。ヨーロッパと一口で言っても、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、オーストリア、ロシアでは全然毛色が違うことを改めて実感。そして、18、19世紀に関して言えば、いやあ、こんなんされたらオスマン帝国かないまへんわというのが率直な感想。神から人へ、宗教的不寛容から寛容へ、ラテン語からフランス語、英語へ、商業の興隆の背景にプロテスタント思想の後押し、僭主には、「抵抗権」あるいは「革命権」を行使できるというロック、ナポレオン戦争の勝敗を左右した莫大な軍資金、市民階級の興隆など、興味深いテーマが尽きない。個々にはそれぞれ掘り下げてみたい。