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感想・レビュー・書評
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承認欲求は誰しもが呪縛されやすく、それに陥らないように事例をもとにして解説していて、なるほどなと感じました。自分が抱いていた承認欲求が、言語化されていて良かったです。
最後は呪縛されないよう制御する方法も解説してあり、納得できるものでした。
個人的には中盤、引用が多く少し退屈な箇所もありました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「承認欲求」と「ほめる」と言えばよく聞く話だし、特にほめる事、認めることは万能薬の如き力を持つと思われている。
実際、ほめたり期待されることで、頑張ることが出来たり、パフォーマンスが上がることは大きい。
そしてなにより「承認欲求」というのは成熟した文明社会では何よりも人々が欲しているモノになる。
だが、それは本当に良い事ばかりか?
という疑問を持ち出しているのが本書。
承認欲求という切り口で、ほめることから対極のパワハラや支配的マネジメントにも焦点を当てているのは見事。
分かりやすく、ほめるばかりによる弊害は、いわゆるバーンアウト、不正や行き過ぎた行動などにつながることがある。
これを成立たらしめるのは
・認知された期待によるプレッシャー
・低い自己効力感(自分は出来るという自信)
・承認の重要性
特に面白いのが承認の重要性。
簡潔に言うと、その場で承認が得られなくても別にどうでもいい。他に居場所がある感。
こういうふうにある集団に依存しすぎないことは大事だと思う。
いいなと思った考え
・成長途上の子供は周りからの反応を得なければ自分自身を知ることはできない
・期待にこたえなければいけない というプレッシャーが追い込んでくる
・承認によって得たものは承認を失ったら失う
・ストックホルム症候群は、クズな人間相手でも承認を失いたくない現れ
・引きこもりも過労死者も同じく至極真面目な人たち
・もっと認められたいという積極的意欲より評価を落としたくないという消極的意欲が勝つ
・ほめるときは具体的に、潜在能力もほめる
・プレッシャーを感じた時は「ほかに大事なものがある」「逃げ場がある」と思う事
・SNSに依存するひとこそ現実世界に逃げ道を -
気軽に読める分量ながら中身は濃い。承認欲求の呪縛に気をつけようと思った。
まずは自分の失敗をおおらかに受け入れオープンにし、周囲からの期待による圧力を少しでも和らげること。
専門性を高めることで自分への信頼感を培うこと。
外に世界を持つことで、閉ざされた社会の価値観に囚われにくくすること。
どうやらゴールは無さそうなので、気楽に始めていこうと思った。 -
承認欲求の原因は、「認知された期待」「自己効力感」「問題の重要性」の三つの要素の絡み合いとのことである。
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論点として大変興味深く参考になるところが多かった。
研究調査結果による考察なのか、個人的な所感なのかが判然としないところが多い点は気になった。 -
目的 承認欲求の仕組みについて理解を深める
メモ 成功するとみんな承認欲求の罠にはまる、ぐれたりするのも承認欲求
行動 まずは家庭を心理的安全な場所であることを継続する、周りに期待しない
承知欲求の罠にハマっている若い人を支援したい。 -
他人は鏡