雪降る夏空にきみと眠る 上 (竹書房文庫) [Kindle]

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  • イギリス・ウェールズのカーディフ地域を舞台とした、とても風変わりなSF。

    人類は冬の試練に晒されている。人々は体重を増やし、睡眠塔に籠って冬眠することで16週間の過酷な冬を乗り切ろうとするが、冬眠中に夢を見るとカロリーをドンドン消費し、痩せ細ってしまい、死に至ることもしばしば(この他にも、盗賊、冬牧民、腐食動物、不眠症患者、氷の隠者、大型動物類、ナイトウォーカー、冬季活動性の齧歯類や肉食性寒冷粘液虫、そして孤独──冬の驚異は数知れず)。何冬をも乗り切ることは難しい。冬眠中夢を見ないで済む薬モルフェノックスが開発され、生存確率は高まったが、量が限られ高価なため、庶民には行き渡らない。また、モルフェノックス服用者の一部には、精神的に死んで狂暴性を帯びた(空腹が募ると人食いもする) "空家"、すなわちナイトウォーカーになってしまうという恐ろしい副作用がある。こんな世界での物語だ。

    主人公・チャーリー・ワージング(ウォンキー) は、カーディフ地区冬季取締官見習い1年生。養育院に生まれた先天性の頭蓋変形症の男子で、その醜い風貌から貰い手のいない「歩く未払い保険金」だったが、モルフェノックスを手に入れることのできる冬季取締官(ただしとても危険な職種)になるチャンスをものにした。

    チャーリーは、セクター12の冬季取締局長トッカータの要請で、上司ローガンと共にセクター12に蔓延してる伝染性の夢の調査に赴くが、つぎつぎと起こる不測の事態に全く先が見えなくなる。この先一体どうなっちゃうの??

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