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感想・レビュー・書評
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ショッピングセンターはイオンレイクサイドでは?
無差別殺傷事件
いじめ
記憶が蘇って、
心の中の罪詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
スワンという名のショッピングモールで、無差別大量殺人が起こる。犯人は死亡したものの、残された謎を解くために関係者が集められ、嘘が暴かれていく。
以前、何冊か読んでもう卒業と思っていた作者だったが、直木賞候補に挙がっていたため読んでみたのだが…。
無差別殺人自体より、たまたまその場に居合わせた人たちの事情がメインになっていて、その真実が暴かれていく後半はおもしろい。でも、元となる大量殺人がただの道具的に扱われていて、派手な割には重みはない。
直木賞受賞作『熱源』と比べてしまうとなおさらで、読み手を喜ばせるために手の込んだパズルを作ったような味気なさがある。 -
ショッピングモールで起きた無差別銃撃事件。事件の渦中にいながら生き残った少女、いずみのもとに、ある日招待状が届く。生存者たちを集めた“お茶会”、その目的は?
2019年下期直木賞候補作。いろいろ不自然なところが多くて魅力を感じず、途中で流し読みになった。どうして本作が候補作になったのか不思議だったけれど、サイトを見たら案の定、選者たちからも低い評価だった。
(D) -
図書館で借りた本。SNSで知りあった3人。スワンというショッピングモールで大量殺人を決行し、ゴーグル横にカメラを設置して大量殺人の様子を動画サイトに流す。殺戮者として、映画のような物語にし最後は…しかし、被害に遭いながらかろうじて生き残った人々の様子も動画に残り、ある生き残った人間の行動に疑問を持たれてしまう。切羽詰まった状況での選択を、後になって検証される恐怖がつきまとう。
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手は込んでいる。しかし最後の意外感は薄いかも。
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自分の都合の良いように、人は物語を書き換える。
短い時間でいくつもの決断をしなければいけないとき、
果たして間違いを犯さずに済むものだろうか。
そもそもその決断が間違いだと、誰が決められるのか。
逃げて何も話さなければそれが一番楽だろう。
でも落としどころを決めないと、そこから脱出することは出来ない。
決着を着けなければ、人は先に進めない。