とても面白かったです。
一巻も面白く読みましたが、ウルジが強引すぎてララがちょっと可哀想にも思えるシーンが多くて、、、
ですが、二巻では物語に深みが出てきました。
主役二人の心が少し近づいたかと思えば、また離れてを繰り返すプロセスがよく描かれていると思います。
ウルジは本当にララを好きなんですね。
ただ、ここで凄く一般的な詰まらないことを言いますが、幾ら欲しいからといって人として許されないこともあります。
ウルジは、ララ(本当はラムダン)を手に入れるために、その許されないことをしてしまったのですね。
ウルジの一途すぎる烈しい愛情を漸く少しずつ受け容れ始めていたラムダンがその真実を知り、ウルジの許を飛び出してしまいます。
そこで、第二巻は終わります。
なかなかメリハリのある物語で、大変興味深く読んでいます。
二巻で登場したウルジのお兄さん、少しの出番でしたが、放蕩者に見せかけた良い人でした。ある意味、ウルジより、はるかに懐の深い大人なのかもしれません。
後半では、跡継ぎを産ませるためにウルジの父が第二夫人をウルジにあてがおうとします。
モヤモヤしつつも無理に自分を納得させ、第二の妻を受け容れようとするラムダンですがー。
そんな時、ラムダンがウルジの裏切りを知ってしまうのです。
引き続き、第三巻を楽しみに読もうと思います。