青に、ふれる。 : 2 (アクションコミックス) [Kindle]

著者 :
  • 双葉社
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感想・レビュー・書評

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  •  タダ読み(2巻まで)( ´ ▽ ` )ノ

     かつて瑠璃子チャンの不登校の原因をつくった同級生・大橋が謝罪に来る。
     ってとこや、文化祭で過去トラが蘇って神田が惑乱するとことか、なんだか「聲の形」に似たような展開がちらほら。
     あっちではほとんど役立たずだった教師が本作では第二の主役をはってるとこが最大の違いだけど。

     傷ついた者同士が寄り添い合い惹かれ合うってのは定番展開ながら、やっぱ教職者が教え子にフラフラしちゃいけませんな(>_<) 
     所詮フィクションだといっても、神田先生の(聖職者としての)心のハードルが少々低すぎる感。教え子に嫉妬し対抗心を燃やす女教師もあまりに大人気ない(>_<)

     せっかくいい話なのに安手な恋愛要素が足を引っ張ってるような気がする。あくまで個人的な感想だけど......
    (あと、展開的に「偶然の立ち聞き」ってのが多すぎるな、このマンガ。こういうご都合主義は作品を安っぽくするだけ(>_<))
     その他諸々に目をつぶれば、珍しいテーマに正面から真剣に取り組んでいる、なかなかの力作・傑作だったと思う( ´ ▽ ` )ノ
     機会があれば続きも読むかも。
    2022/01/07
    #2684
     
     

  • 2巻は神田先生のトラウマが結構鮮明になった!
    大橋くんも悪いやつじゃないと思うんだけど、なんかデリカシーないな…
    白河ちゃんも美人だけどなんか無神経だし。

    神田先生はやっぱり瑠璃子のこと好きだと思うし、瑠璃子も好きだよね。
    教師と生徒ってことでまたハードルが高くなっちゃうけど、2人に幸せになってほしいな…

  • 無料で読んだ1巻が非常によかったので2巻購入。
    いやもうね。
    ホントよい作品である。
    切ない。
    いいマンガだけどちょっと苦しくなるね。
    日常生活には何ひとつ困ることはないが完全に見た目でわかる障害と、日常生活を送ることが非常に困難であるが見た目ではまったくわからない障害。
    ふたりとも障害に立ち向かいすぎじゃない?
    正面から戦いすぎじゃない?
    僕は当事者ではないからまったくわからんけど、うまく利用するとかほどよく逃げるとか、なんかそういう生き方は出来ないものかなと。
    フィクションだけど色々思ってしまうわ。

  • 相貌失認の新米教師と、顔に太田母斑という生まれつきの大きなあざのある女子高生との出会い。顔をさらさざるを得ないなかで、まわりにも気を使われないように明るく振る舞う瑠璃子と、相貌失認であることを明かして周囲から特別扱いされたくないという野光。すべてをひとりで抱えこもうとすること、誰かに明かすことで気持ちがすこしでもラクになること、気遣いモンスターと言いつつもそばに寄り添い力になってくれる親友、いつもお前だけずるいと言われ続けた過去。そして、お互いを、遠くからでもこの人だけはわかる存在として、自分の見た目にとらわれずまっすぐ受け入れてくれる存在として、気持ちに気付いたとき…といったところまで。

  •  誰しも何かしらのコンプレックスを抱えるものだけど、それが日々の生活のなかでネガティブにクローズアップされがちなものであったら。
     むしろ傷つくほうが悪いという言葉さえ当然のように流布される社会にわたしたちは生きているのだけど、そもそも何ごとにも傷つかない強さを人はもつべきなのか。何気ないふとした言葉が、気づかぬうちに他者を傷つけることの日々多いこと。そのことに目を瞑ることの酷さというのは大前提として、では、その先、わたしたちにはどういう選択肢があるのか。
     必要以上に自分を責めるのは、自分にとって辛い現実に適応するに、たぶんとても楽なのだろうと思う。わたし自身にも経験がある。他者から見たらそれが過度の自虐であることも、よくよくわかる。そこはそれとして認識して、では、その先、わたしたちにはどういう選択肢があるのか。
     普通だとか特別だとかフラットだとか、概念として理解することはたやすくても、実際の自身の行動に反映できているかというと、とても難しい。わたしたちは間違える。では、その先。
     シンプルな正解はどこにもない。だから考える。考えるための材料が欲しい。与えられた。
     何度も読み返したい作品だと思うし、続きもとても楽しみにしています。

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著者プロフィール

69 年1 月16 日生まれ。横浜市出身。A型。ノアルイズ・マーロン・タイツ、BANK とい
うバンドに在籍するミュージシャン。翻訳業もたまにやっています。もっぱら自分が10 代
だった80 年代文化に没頭中。音楽以外に趣味は無し、と今まで言ってきましたが、考え
てみれば、ぬいぐるみとかファンシー雑貨集め、古雑誌など、いろいろ趣味はありました。

「2013年 『ラグジュアリー歌謡』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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