Kindle版読了。
田舎育ちの心優しい20歳伯爵令嬢ヒロインと、子供の頃に怪我を負い記憶を失って倒れていたのを伯爵家に保護されヒロインの義弟として育った19歳ヒーローとのすれ違いラブストーリーです。
大好物な義弟ヒーロー物で、色々と美味しかったです!
ヒロインより1歳下の年下ヒーローで、敬語ヒーローでした。
2人の出会いは7年前で、ヒロインは13歳、ヒーローが12歳の時でした。
怪我をして名前と年齢以外の記憶を全て失って倒れていたヒーローを助け、伯爵家の養子として引き取ります。
それからヒロインと姉弟のように育ちますが、ヒーローが18歳になり成人すると伯爵家の家令として働き始めてしまい、ヒロインは距離を感じて寂しく思っていました。
ヒーロー視点あります。
ヒロインに義弟扱いされたまま、一方的な片想いだと自覚しながらも、他の女性をつまみ食いする事もなく一途にヒロインだけを想っているヒーローの真面目さが良かったです!
とはいえ、夢の中では想いを遂げているようなので、むっつりヒーローでした。
ヒロインも無自覚なだけでヒーローを特別に想っている事は分かるので、ニヨニヨしながら2人の恋の行方を見守る感じでした。
ヒロインの父親が卑怯な成り上がり男爵に騙され投資を失敗して、身売りのように男爵と結婚されそうになった事でヒロインとヒーローの仲が一気に進展します。
ヒーローの正体は前国王の庶子で、王弟でした。
伯爵家に引き取られて暫くしてから記憶は戻っていたようで、陰で王宮と連絡を取り合っていたようです。
初Hは結婚式後の初夜でした。
結婚式迄きちんと我慢したむっつりヒーローに、好感度がうなぎ上りでした(笑)。
DTヒーローなのも嬉しかったです!
初夜の様子がじっくり丁寧にいやらしく描かれており、大満足でした。
結婚しても互いの思い込みですれ違いが続きますが、大人で賢いヒロインなので、ヒーローの政敵の言葉には全く動揺せずにヒーローを信じて、包み隠さずヒーローに伝えた判断が素晴らしかったです。
互いの本音を打ち明けて誤解が解けてからのHは、ヒーローが猿モードの絶倫ぶりをヒロインに披露してくれていました。
悪役が、前半と後半で1人ずつ登場するのが珍しいと思いました。
ラスト近くの決闘はヒロインと同じくハラハラしましたが、前半同様、悪役の呆気ない退場にはちょっとぽかーんとしてしまいました。(^_^;)
そういえば、ヒーローがご褒美に何を望んだのかが分からなかったのが残念でした。