戦争は女の顔をしていない 1 (単行本コミックス) [Kindle]

著者 :
制作 : スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ 
  • KADOKAWA
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感想 : 37
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感想・レビュー・書評

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  • ノーベル文学賞を受賞したジャーナリスト、スヴェトラーナ・アレクシェーヴィチ。
    彼女が取材した第二次世界大戦従軍女性たちの証言の漫画化。
    ロシアの女性たちの従軍記。

    建前は男女平等。
    実際の体験でなければ紡ぎえないエピソードの数々。

    構成がちょっと入り乱れて読みにくい点もあったけれど、
    原作だときっと難しすぎると思う。
    絵で補われてやっと読める。

    ラストが秀逸。

    ≪ 死ぬよりも 恥ずかしいのが 辛かった ≫

  • 原作を先に買ったけどまだそちらは読んでいない。で、この漫画はもしかしたらできるだけ文字は廃して絵で表現しようとのだと思われる。けど分かりにくかった。いつのまにか次のエピソードに移っていて、混乱することが多々あった。原作を読まなくては。

  • 内容の悲惨さも、それを引き出したインタビューの力も、目が離せない

  •  原作本は、大部なものであるため、読み切る自信がない。そんなことで、漫画である、本書を詠むことに。思いがけず、素晴らしい作品でした。

  • 辛かったけど、なんとか読めた。小説では断念した。

  • 図書館にて。
    「100分で名著」でこの本が取り上げられていたと知り、ぜひ読んでみたいと思っていたが、どうも読み切れるとは思えずコミック版を借りてみた。

    戦争に対する関わり方が、日本とロシアとでは違うなと思った。
    「戦争が始まったからには私も役に立つべきだった」と書かれている。
    戦地に積極的に向かう姿勢は良くも悪くも文化の違いを思った。
    日本のような男尊女卑の顕著な国と違い、女性が誇りをもって戦い、平等じゃないにしてもきちんと評価されたり尊重され、ましてや性的に搾取されたりはしないんだなと、うっすら思った。

    戦争は反対だ。
    でも日常が戦争になってしまったら、その中で生きていくしかない。
    今戦争状態になっているロシアの人々は、ウクライナの人々はどうしているのだろう。
    私たちはいろんな世界を知らなければならない。

  • 【 #書籍紹介 】 @BizHack1
    独ソ戦の女性兵士のルポルタージュが原作のコミカライズ第1巻。

    あたしは、夫を葬るんじゃありません。恋を葬るんです(軍医の大尉)

    戦争で一番恐ろしかったことは、男物のパンツを穿いていることだよ(射撃手二等兵)

    戦争は人間を汚染していく…

    #戦争は女の顔をしていない1
    https://amzn.to/41BMN4J

    2022/09/04

    ↓収録7話の女性兵士の役割と階級
    洗濯部隊中尉、軍医の大尉、狙撃兵上級軍曹・兵長、衛生指導員・看護婦、高射砲兵軍曹・通信兵軍曹・斥候二等兵、一等飛行士中尉・航空隊大尉、書記の軍曹・機関士軍曹・射撃手二等兵

  • 祖国のためと志願する純真さ。
    心を殺しながら従事する戦争の苛烈さ。
    女が戦争へ行ったと蔑まれる理不尽さ。
    彼女たちは心の傷を抉り出しながら語ってくれているのに、戦争を避けるには、巻き込まれないようにするにはどうすれば良いのか、何ができるのか、私にはわからない。

  • 独ソ戦で戦地に赴いた女性たちへの聞き取り。
    それぞれの戦場。

    映画「スターリングラード」を見ても、ヒロイン役のターニャはじめ日本軍には見られないような女性兵士が多く登場していたが、こういう背景があったのだ。

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