DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー 2020年 3月号 [雑誌] (戦略を実行につなげる組織)

制作 : DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー編集部 
  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・雑誌
  • / ISBN・EAN: 4910059690304

感想・レビュー・書評

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  • ー 企業がサイエンティストから学ぶべき6つの点
    1.「失敗」と「間違い」を区別し、「失敗」を奨励する。
    2.「失敗」とは、仮説検証のプロセスのことであり、 仮説を立てて因果関係を検証する、というプロセスを常に意識する。 科学的思考法なしに、 「失敗」を理解することはできない。
    3.多産多死を前提とし、 失敗は、プロセスの前半に行ったほうがパフォーマンスはよい。
    4.失敗を奨励することは、 文化ではなく、 インセンティブで解決することが可能。
    5.組織構造によって、 それぞれインセンティブが異なるので、 区分けが重要。
    6.中長期目標と短期目標を区別し、 中長期目標は 「成功」、短期目標は「失敗」が重要であることを前提とする。 ー

    『失敗のマネジメントがイノベーションを生む』
    なるほど、失敗のマネジメントなくしてイノベーションは生まれないんですね。イノベーションを生め増やせ、と言っているだけではダメなんですね。
    上記の考え方がすごく参考になった。

  • 図書館で。
    ジェフリー・ムーア カスタマーサクセス、ゾーンマネジメント
    パーパスの実装 活動領域の再定義 提唱価値の再形成、トレンド、信頼、悩み 遡及的・将来的アプローチでパーパスを定義

  • ●「「失敗のマネジメント」がイノベーション」を生むの記事は興味深かった。

  • 「ネットショッピングが健康的な選択を促す」という小さな記事がもっともインパクトがありました。

    曰く、商品が届くまでに時間がかかるので、購入するにあたり未来のことを自ずと考えると。そして一般に雑音の少ない環境で意思決定をするので、理知的な判断ができる、ということでした。

  • おすすめの記事と感想メモ。

    1. 目先の数字にとらわれて目標を失っていないか
    - 目標を客観的な数値、指標に落としこんでいるのに、いつの間にか指標が目標として取り違えられてしまう話。
    - 健康やスタイルの向上のためにダイエット始めたのに、体重計の数値を追ってしまうのに似ている。すると体重を落とすために、食事量を落としたり、炭水化物を極端に抜いたりしてしまう。
    - 対策としては「周囲の人を巻き込んで計画を立てること」「疲れにくくなったとか、かっこよく服を着れたなどで喜ぶこと」「体重だけでなく体脂肪率や血圧、睡眠時間など複数の指標を置くこと」

    2. 「失敗のマネジメント」がイノベーションを生む
    - 経営層⇔現場では、目標の期間が長期⇔短期、"失敗"の重要性が低⇔高と異なる。
    - 中長期では"成功"を目指すが、短期的には"失敗"を促す必要がある。
    - そのためにはインセンティブ/報酬設計がポイントになる。初期フェーズでは安定した報酬を与えて"失敗"を促し、終盤では成果報酬にシフトして"成功"を促すといいらしい。

    3. 戦略の中心は製品ではなく顧客に据えよ
    - 顧客中心/ユーザーエクスペリエンスが大事な話は、自分もUXデザイナーとして、よく言っているので、肯定された感じ。
    - サブスク型では"カスターマーサクセス"が大事で、製品を買って使ってもらう→顧客が成果を収める、に注力する。SIerもアカウントビジネスが主軸なので、広く見たらサブスク型。納品すれば終わりではなく、顧客が成果を収める、ROIやDXを達成することに貢献しないとね。
    - DX領域を進めるには、適切な投資判断が重要。既存領域でパフォーマンスを出しながら、きちんと新規領域(DX)に投資できるか。

    4. 安易な類型化が意思決定をゆがめる「カテゴリー思考」の罠
    - 今回のメインテーマじゃないけど、掘り出し記事だった。ほとんどのバイアスや対立は、この罠に掛かってると思う。カテゴリーで考えるからこそ、人間は複雑なもの扱えるようにのだが、それをやりすぎると、極端な「単純化」→違いの「増幅」→他カテゴリーに対する「差別」→思考の「固定化」につながる。
    - ロジカル思考で言うと、具体と抽象の行き来ができるか、と似ている。「カテゴリー思考」の罠とは、抽象の世界だけで物事を捉えようとすること、具体で物事を考えられないことだと思う。具体で見れば連続値なのに、抽象で見てしまうので離散値に見えてしまう。イノベーションのヒントやインサイトは、カテゴリーの境界に潜んでいる事が多いので、認識の解像度を上げて、具体的に捉えられる力が大事になる。
    - 自分の周りだと「スクラムの○○って、WFでいうと××に当てはまるよね?」「ユーザーのニーズって要するに、生産性を上げたいってことでしょ?」あたりが罠にかかっている人かも。カテゴリーに当てはめれば、理解できる/したと思ってしまうみたいです。自分も気をつけたい。

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著者プロフィール

1913年(大正2年)、「経済雑誌ダイヤモンド」の創刊とともに誕生し、2013年(平成25年)には創業100周年を迎えた。「ダイヤモンドのように小さくともキラリと光る」が創業の精神。現在、「週刊ダイヤモンド」「ダイヤモンド・オンライン」などの各種メディアでタイムリーなビジネス情報をダイバーシティ社会に提供するとともに、ビジネス書から生活実用書、経済小説まで、幅広い出版物とメディアを世に送り出している。本書は、同社経営情報編集局・出版編集部で制作。

「2022年 『相続&事業承継で頼りになるプロフェッショナル 2022年度版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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