- Amazon.co.jp ・電子書籍 (198ページ)
感想・レビュー・書評
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カルト2世の話。安倍晋三の事件をきっかけに手に取った。カルト組織に加わっていることに対して単に反対したり、怒ったりすることは被害者の脱会を困難にすると言われている。カルト宗教を批判する言葉が必要である一方、ここで試みられているカルトの内側から見える風景への想像もまたあってしかるべきと思った。
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おもしろかったのに、終わりがもやもやして微妙だった。
主人公と両親は、まわりからみたら相当変な人なんだろうな。 -
結末が思っていたよりふんわりしてるなっておもったけど、流れ星を見るシーンでは、ちひろと両親が見てる世界が乖離していることが隠喩として表現されてると思った。これから映画を見ようと思う。
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今村さんの作品には独特の雰囲気が漂ってる。家族や身近な人との日常のなかに潜むアンバランスな関係。破綻しそうでしない、つい深入りしたくなる。
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宗教がテーマなら、もっとディープに、どろどろといけるだろうとおもうが、このどこか浮世離れしたような、現実にいるのにその場にいないような、そんな距離感の文章がいい。
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日常の不穏さ、悪意のない暴力みたいなものを描くのが得意な方だと思います。
それを柔らかい文章のオブラートに包んでくるから得体のしれない気持ち悪さ、純真さみたいなものが浮かびあがってくる。
テーマの切り取り方と、筆がとても合っている。