感染症対人類の世界史 (ポプラ新書) [Kindle]

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  •  対談の形式で感染症と人類史を綴った本。1章ごとに感染症の歴史が年表としてまとめてある。コラムでは、文学と疫病について書かれいる。特に『ロミオとジュリエット』において「疫病」による修道士の死が、ある意味ターニングポイントとなっている部分には驚かされた。
     所々池上彰氏が現代の世情に関して言及するがそれに対して増田ユリア氏は「そうですね。とほほ..」と頷くばかりで対談というより聞き手役として立ち回る印象を受けた。池上彰氏は、この度世界史と感染症に関して初めて知ったことが多かったようだが、“あの“池上彰ともあろう人でさえそういう状態だったことに驚いた。
    世界史と疫病に関して知るにはいい本だったが、なんだかテレビを見ているみたいで本を読んだ!という気はしなかった。
    巻末に参考文献あり。

  • 池上さんの解説で、感染症についての本を読みたかったこともあり購入。本書は池上彰さんと増田ユリヤさんによる対談形式で、過去の感染症の歴史やコロナについて語った一冊。イタリアとイランにコロナ感染者が多いのは、中国の「一帯一路」の影響が大きく、過去もシルクロードを介して感染症が広まったという歴史があるそうだ。そのほか天然痘やスペイン風邪、ペストに関する解説はもちろん、日本における感染症の歴史も語られている。感染症の歴史は現代との共通点も多く、コロナ時代を生きるためのヒントがたくさんつまっていて勉強になった。

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著者プロフィール

池上彰(いけがみ・あきら):1950年長野県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、73年にNHK入局。記者やキャスターを歴任する。2005年にNHKを退職して以降、フリージャーナリストとしてテレビ、新聞、雑誌、書籍、YouTubeなど幅広いメディアで活躍中。名城大学教授、東京工業大学特命教授を務め、現在9つの大学で教鞭を執る。著書に『池上彰の憲法入門』『「見えざる手」が経済を動かす』『お金で世界が見えてくる』『池上彰と現代の名著を読む』(以上、筑摩書房)、『世界を変えた10冊の本』『池上彰の「世界そこからですか!?」』(以上、文藝春秋)ほか、多数。

「2023年 『世界を動かした名演説』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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