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感想・レビュー・書評
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新型コロナウィルス対策のための緊急事態宣言。
出勤は週の半分。
出勤日もラッシュを避けた時短通勤。
かといって、家に居場所があるわけでもない。
巣ごもりばかりでは、太る一方。
ならば、歩こう。
その散歩の友には音楽も良いが、「聞く読書」のアマゾンaudibleが良い。
去年の春先に聞いた現代中国初のSF超大作の続編に挑戦した。
地球文明の存在を知った三体人は、自らの存亡をかけ地球を滅ぼすべく艦隊を派遣。
国連惑星防衛理事会が面壁計画(ウォールフェイサープロジェクト)を決断するところから物語は再開。
「嘘がつけない」「相手のことを慮ることができない」三体人に対して、地球の運命を託された4人の「面壁者」(ウオールフェイサー)。
物語の主人公はそのひとりの羅輯(ルオ・ジー)。
「宇宙社会学者」だ。
人間は究極の状況に追い込まれた時、自分の境涯を超える使命を託されてた時、どのように振る舞うのだろうか。
時間と空間を無限大に使った舞台のなかで、人間の本質に迫る大作。 -
ひとつひとつのSF的ギミックは目新しさがナイの抱けども、その構成力が素晴らしい。
あははは。中国人作家が特攻を高く評価するキャラを登場させるのは、なんとも複雑な気分ではあるのだけども。
プロジェクトの動きがなぜ智子に知られないのか?
この点は、もう少し説明必要かなとザラツキを感じてしまうかもしれない。
SF小説としては、軍事、社会的な動きの考察が国内のSF作家(林譲治先生、 上田早夕里先生とか)よりは大雑把な気はする。 -
遠い星から三体人がやって来るが地球到達まで400年間まだ時間がある人類の対応策の話。相手は智子と言う素粒子を使って人類を監視する。その対抗方法を壁面人で対抗する。その駆け引きの話ちょっとくどくて、化学物理学の話も出るので読むのはちょっとしんどい。が今下巻を読破中。
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面白すぎた…。Ⅰに引き続き更にスケールが広がる。遥か彼方の文明、三体世界が移住の地を求めて地球へと飛び立つ。到着は400年後。人類も対抗すべく技術開発をしようとするが三体世界より智子(ソフォン)と呼ばれる11次元の極小コンピュータに基礎研究を阻害され、おまけに人類の監視を行う。しかし智子をもってしても個人の頭の中までは覗けず、人類に唯一残された手は三体文明に対する作戦を個人の思考の中に閉じ込めるという作戦であった。そこで4人の人間が面壁者として選ばれそれぞれの作戦を練ることになる…。三体文明と人類はどうなっていくのか? 空間、時間のスケールがとんでもない。SF好きなら是非手に取ってもらいたい。
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“わたしがおまえを滅ぼすとして、
それがおまえとなんの関係がある?”
恒星の灯に照らされて、
一人ぼっちの惑星は踊る。
暗黒の壇上で45億年。
孤独な円舞が続く。
いつか友達が欲しいと願った。
遙か遠くにいるはずの。
向こうはどう思ってるのかな。
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「減速するな」
中国発・弩級の化け物SF三体SF三部作〈発動編〉。
暗黒の世界観…いや宇宙観に触れて未知の興奮を味わう!
惑星破壊兵器並みの超展開の応酬に、もはや腰が立たない!殲滅的ディストピアに燦然と輝く妄想・希望・絶望…
3作目が待ち遠しい!
登場人物表の栞が結構役に立ちました。