村上ラヂオ(新潮文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 村上さんのエッセイを初めて読んだのはおそらく学生時代。当時「ノルウェイの森」という本が世間で大評判となっており、御多分に洩れず読んだのだが、当時は「何だか湿った感じのする文章に感じてしまい、何が?どこが?面白いのか? 全く理解できなかった」のである。少なくとも自分とは肌感覚が合わない作家だ、と認識していた(何と無謀でバカな若者であったのだろう)。それから程なく(だったと思う)雑誌か何かのコラム?エッセイ?紀行文?で「文章全体が面白く、内容が機智に富んでいて、共感するところが多い」文章と出会ったのである。

    一体どんな人が書いているのだろう?と思ったのだが、それがこともあろうに村上さんだった。それ以降現在に至るまで、村上さんのエッセイは面白いので、手の届く範囲でできるだけ読んでいるはず。村上さんの小説は読めていないまま、エッセイや紀行文は結構読んだと思う。(人性を無駄に過ごしてしまったかもしれぬ)

    最近活字中毒が復活したので久しぶりに買い求めた同氏のエッセイが「村上ラヂオ」だったということなのであった。
    かなり短めのエッセイではあったが、村上さんにしては、少し「エッジ」が効いていないように思われた。ただ、内容は面白く、通勤電車の中で読むには持って来いのようなエッセイ集。

    「あとがき」を読んでみると、なんと20代前後の女性をターゲットとした週刊誌「anan」のコラムであったようだ。特に若い女性を意識して書いたわけではなかったが、「安易な決めつけだけはやらないでおこう」と決めて書いた文章だと。そう決めていたのでスラスラと書けたと「あとがき」にあったが、個人的にはそのこだわりの無さがエッジの効きにかかわったのではないか?と思われた。同名のエッセイ集の第2巻も出ているようなので、ブックオフで探してみよう。

  • クスッと笑える

  • イギリスに来て最初に読んだ本。
    途中出てくるジャズや曲をかけながら読んでみたりした。
    書かれているように私もヨーロッパの国を回ってみようという小さな夢ができた。
    村上春樹の文章をちゃんと読み切ったのはこれが初めてで、なんとなく勝手に大層な難しい文章と思っていたけどとても読みやすくゆっくりするすると読んでしまった。

  • 雑誌「anan」に1年間に渡って連載された50のエッセイをまとめたエッセイ集。日本でうなぎを食べて、イタリアにいってパスタ食べて、おやつにドーナッツ食べたくなってきたわ。猫の自殺やセントラルパークのハヤブサの話なども印象的。

  • おもしろい。

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著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

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