フレンドシップ ウォー こわれたボタンと友情のゆくえ (文学の扉) [Kindle]

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  • なんともアメリカらしい、たのしい児童書。
    あとがきに、ちょっと創作ノートみたいなことが書かれていて興味深いけれど、たしかにボタンって、子どものわくわくをさそうものかもしれない。そこからクラフトに向かったり、おもちゃづくりに向かったり、物々交換に向かったり。

    そのボタンをめぐる騒ぎを核に、主人公のグレースと、その「親友」で、なんでも見せびらかして仕切りたがるエリーが、バトルを繰りひろげる。これまでグレースが、一方的にがまんして、いいたいことを飲みこむことで続いていた友情が、いったんバキバキにこわされて……という話。『魔女ジェニファとわたし』を少し思いだした。対決をへてさらに深まるという話、わたしは好き。なかなか自分ではできないだけに。

    グレースは、けっこう思いきったことをやらかすんだけど、ちゃんと後始末の話もあり、そこで友だち同士知恵を出しあうのがいいんだよね。しかも、校長先生と交渉して、握手で合意、とか、ほんとアメリカだよな(笑)ハンクもとてもいいやつで、ほのぼのした。

  • グレースは科学的に検証する女の子。おじいちゃんが暖かい。ハンクがいい男だな。

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著者プロフィール

1949年、アメリカ生まれ。小学校教師を経て、絵本・児童文学作家として活躍。児童文学デビュー作『合言葉はフリンドル!』は、全米で600万部以上、受賞多数。世界12か国以上で翻訳される。他に『こちら「ランドリー新聞」編集部』『はるかなるアフガニスタン』『ぼくたち負け組クラブ』(以上、講談社)など。

「2020年 『フレンドシップ ウォー こわれたボタンと友情のゆくえ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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