お庭番デイズ  逢沢学園女子寮日記 上 [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • タイトルが面白そうだったので借りてきた一冊。

    中高一貫校の女子寮での日々というのは、設定としてはおもしろいのだけれども、一人称なのに登場人物が多すぎるような。物語の骨格が簡略なのをたくさん人物投入することで誤魔化している感じ。

    文体のテンポはいいし、状況描写も的確で絵が目に浮かぶのはうまいと思うけれど、肝心の物語が、、、薄い。人物造形も薄い。恭緒の家庭の事情ってなんなんだ。侑名が6人兄弟であることに何か意味があるのか。下巻まで読まないとわからないということなのかな。

    今どきのティーンには、主人公の人格を深く掘り下げていく私小説的なものよりも、こういう広く浅くアンサンブル体裁の方が受けるのでしょうか。

    あとやはり、ジェンダー感が紋切型なのと、「カミングアウト」を軽い「告白」の意味で使うのが嫌だな。ことば使いとかは今どきのリアルなのかもしれないけど、2020年の作品でこの根本的な無神経さと古臭さは残念。

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著者プロフィール

有沢佳映…・1974年生まれ、昭和女子大学短期大学部卒業。群馬県在住。『アナザー修学旅行』で第50回講談社児童文学新人賞を受賞。『かさねちゃんにきいてみな』で第24回椋鳩十児童文学賞、第47回日本児童文学者協会新人賞受賞。

「2020年 『お庭番デイズ  逢沢学園女子寮日記 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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