すべて忘れてしまうから [Kindle]

著者 :
  • 扶桑社
3.51
  • (8)
  • (18)
  • (15)
  • (7)
  • (1)
本棚登録 : 228
感想 : 26
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (181ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • spaで連載中。会社員でもある。部下もいて、新型コロナウイルスで誰か休ませないと、となると、自分が給料カットを受け入れて休職する。本を書いているから勝ち組と言われたりする。勝手なものだ、世間は。学生時代の憧れの女の子から社会人になって、二人きりで会いたいと言われ、行ったら、マルチ商法だった。お金をいつも無心する女の子もいる。

  • すべて忘れてしまう前に、すべて記憶にも残らないような日々を過ごしているから、、、

    なんだか気持ちが落ち着く内容。いいすね。なんだかいろいろと忘れていた感覚が、はるか昔に少しだけでも自分にあったことが思い出せました。

    目の前の風景を、いろんな角度で捉えてみたり、自分で考えてみたり、想像してみたり、だからちょとした毎日の出来事も少しづつ思い出として積み重なっていたりしたわけで。

    最近は何か思い出は何か残っていますか?

    昔のことを思い出せば、いろいろなことが思い浮かんでくる。最近のことを思い出そうと思えば、なかなか思い浮かんでこない。

    僕の感覚は麻痺しているのか、それとも死んいるのか。

    毎日の隙間の時間に、そういった感覚を呼び起こすような何か(自分にとっては読書だったり)をして、たまには感覚を蘇らせようと努力しながら、思い出を作りながら暮らさないといけないなと思いました。

  • そこらへんには転がってない言葉で、決して絶望を描くわけでも希望を描くわけでもない燃え殻さんのこの本が、すごく好きだった。大人になれなかったというタイトルが燃え殻さんの希望だったと知ったとき、自分の希望は何なのだろうと考えて、「すべて忘れてしまいたい」に帰結した。希望をくれるはずのツタンカーメンの夜も、結局もう手に入らないなら忘れたかったりする。

全26件中 21 - 26件を表示

著者プロフィール

1973年生まれ。小説家、エッセイスト。
2017年、小説家デビュー作『ボクたちはみんな大人になれなかった』がベストセラーとなり、2021年秋、Netflixで映画化、全世界に配信、劇場公開された。
小説の著書に『これはただの夏』、エッセイ集に『すべて忘れてしまうから』『夢に迷って、タクシーを呼んだ』『相談の森』『断片的回顧録』がある。最新作は『それでも日々はつづくから』(新潮社)。

「2022年 『ココロギミック 異人と同人3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

燃え殻の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×