プリニウス 10巻: バンチコミックス [Kindle]

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  • 新潮社
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感想・レビュー・書評

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  • ネロの最期。オウムのアケロンの正体というのは、聞いてはいたんだけど、こういう絵になっていたんだなぁと感慨深く眺めた。周りが冷めている雰囲気なのが、なおさら寂寞感が感じられる。もはや、妄想すら近辺の人間から突き放されてみられているんだなぁと。あと、2冊か。

  • 皇帝の命日。

  • ネロの悲哀。

    いろんな物語の切り口があるとは思いますが、こんな切り口もよいかと思います。

  • Yodobashi電子書籍版で読了。
    ついにネロが死んで一区切り。でもまだまだこれからの展開が楽しみ。
    昨日電書で購入して出先へ往復の電車の中でiPhoneで読み終わってしまった。ネットですでにだいたい読んでいたので再確認的に読んだもの。でもこの作品はとり・みき氏の背景を含めそれだけではもったいない。今はiPadで再読中。多分何度も読み返すことになるのだろう。そしていつの日か完結したらもう一度最初から。

  • ネロの最期までの道、対してプリニウス一行は、パルミラへ。さまざまな文化や人種が混在する地で、プリニウスは仏教の行者に興味を惹かれ、対話する。次回からは新編とのことで、楽しみ。

  •  とうとう、という感じのラストだった。ここまで長かったなとか、人間関係が錯綜して複雑すぎるとか、いろいろ感じ入りながらの終末だった。アケロンの謎とか、ひっ、てなった。隅から隅まで、相変わらず絵の力がすごい。

     巻末対談で、現在とリンクするポピュリスト的指導者の問題と限界について触れられていて、自分も本編を読みながら、若い頃には遠い時空間の話だと思っていた皇帝ネロのエピソードが、こんなに眼前のものに見える怖ろしさを感じていたことを思った。人というのは基本的に愚かで、怖ろしいものということなのだろう。情けないことではあるけれども。

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著者プロフィール

訳:ヤマザキマリ
1967年東京生まれ。北海道育ち。漫画家・文筆家・画家。17歳でイタリアに渡り、フィレンツェ国立アカデミア美術学院で美術史・油絵を学ぶ。1997年、漫画家としてデビュー。比較文学研究者のイタリア人との結婚を機に、シリア、ポルトガル、アメリカなどで暮らし、現在はイタリアと日本を往復する。2010年、古代ローマを舞台にした漫画「テルマエ・ロマエ」で手塚治虫文化賞短編賞、マンガ大賞受賞。2017年、イタリア共和国星勲章コメンダトーレ章綬章。著書に「ステーブ・ジョブズ」「プリニウス」「オリンピア・キュクロス」、「望遠ニッポン見聞録」「国境のない生き方」「ヴィオラ母さん」「ムスコ物語」「歩きながら考える」など多数。

「2023年 『だれのせい?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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