網内人 (文春e-book) [Kindle]

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  • 文藝春秋
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  • (2022/11)2015年頃の香港を舞台にしたハードボイルドとミステリが複合されたような小説。電車の中で痴漢被害に遭った15歳の妹を中傷するネット掲示板。自殺してしまった妹。中傷した人間を特定すべく探偵に依頼する姉だったが、紹介された探偵が凄腕ハッカーで。。と、この辺りまではそれ程新味を感じない設定だったのだけど、知らぬ間にミスリードさせられ、更に事件の別側面が展開する。作者はシリーズ化を考えているようで、楽しみに待ちたい。

  • ふむ

  • ストーリーはシンプルだけど、
    ネットを題材にしているから、数字と文字の羅列がすごい。
    後半は一気に話が進むので、やめられなくなった。
    前半がチマチマ読んだので、読み終えるのに
    3日もかかってしまった。

  • 網の中(インターネット)にひそむ悪魔をあぶり出せ!
    『13・67』の著者、渾身の勝負作

    自宅アパートの22階から飛び降り自殺した女子中学生シウマン。
    彼女は通学電車の中で痴漢事件に巻き込まれ、犯人と目された男の甥からインターネット上で攻撃を受けていた。
    ネットの誹謗中傷が彼女を死に追いやったのか?
    自分の知らない世界で妹を脅かすどす黒い悪意の存在を知った姉のアイは、変わり者だがネット専門の凄腕探偵・アニエを説得し捜査を依頼した。
    だが、アニエの調査の結果、次々に意外な事実が判明し、事態は混沌としていく――。

    貧富の格差著しい香港を舞台に、ネットリンチや痴漢冤罪やダークウェブなどなど、我々日本人も同じように抱える社会問題を背景に、現代社会における人間の善悪を問う。
    前作『13・67』で香港の現代史を俯瞰した著者が〈いま現在の〉香港の光と影を描き切った、華文ミステリーの最高峰!

  • 2020/12/4読了。

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著者プロフィール

●著者紹介
1975年生まれ。香港中文大学計算機学科卒。台湾推理作家協会の海外会員。2008年、短篇「ジャックと豆の木殺人事件」が台湾推理作家協会賞の最終候補となり、翌年「青髭公の密室」で同賞受賞。2011年『世界を売った男』で第2回島田荘司推理小説賞を受賞。2014年の連作中篇集『13・67』は台北国際ブックフェア大賞など複数の文学賞を受賞し、十数ヵ国で翻訳が進められ国際的な評価を受ける。2017年刊行の邦訳版(文藝春秋)も複数の賞に選ばれ、2020年刊行の邦訳の『網内人』(文藝春秋)とならび各ミステリランキングにランクインした。ほかの邦訳書に自選短篇集『ディオゲネス変奏曲』(早川書房)がある。

「2021年 『島田荘司選 日華ミステリーアンソロジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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