DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 著者はトレーダーとして成功を収めたアメリカ人。タイトルの通り、投資家らしいパンチの効いた説明は読み応えがある。「人生で一番大切な仕事は思い出作り(記憶の配当)」と説いており、 アリ的な生き方を美徳としている人にお勧めの書籍。

    物は試しだと思い「魔法の計算式」で試算してみた。方程式に概算を入れると違う景色が見えて来た。著者のメッセージは熱かった、この眺めの良さを見逃さずにすんだ。

    「支出と貯蓄のバランスの最適化」は出来ていると思っていたが、所詮は自動運転モードの憶測だった。 最新の物価上昇率や利息リターン率の確認、又、著者は米国の贈与税をベースに語っているので、ここは特に注意が必要である。少し面倒だが、意図的に動いてみた。。この先「楽しまないと損」を意識するステキな本になった。

    ~気になったフレーズのメモ~
    ・キリギリスはもう少し節約すべきだし、アリはもう少し今を楽しむべき
    ・心理学の研究でも、モノは買った瞬間の喜びは大きいが、次第にその喜びは減っていく。だが、経験から得る価値は時間の経過とともに高まっていく
    ・長寿リスク「長寿年金」
    死ぬ前に資産が尽きないようにしながら、生きているうちに金を使い切る合理的な方法
    ・親が財産を分け与えるのは、子供が26~35歳の時が最善
    ・ 原則は経験から価値を引き出しやすい年代に貯蓄をおさえ金を多めに使う
    ・20代前半は貯蓄せずに経験に投資することを優先させる。収入が増える20代後半から30代にかけては収入の20%を貯蓄し、40代ではこの比率を上げていく。
    ・金ではなく、健康と時間を重視する。それが人生の満足度を上げるコツ
    ・時間を作るために金を払う人は、収入に関係なく、人生の満足度を高めることが分かっている(アウトソーシング)
    ・やりたいことの賞味期限を意識し、タイムバケットで後悔しない人生を作ろう
    ・やりたいことリストを書き出し、例えば、5年(25~29歳)又は10年(30~39歳)の単位で分ける。それをいつ実現させたいかを整理し、新しい思い出つくりを始よう
    ・魔法の計算式: 毎年の生活費 ×人生の残りの年数(×0.7) (物価上昇率と資産運用率に注意)
    ・やりたいことを見直すのに相応しいタイミングは資産がピークに近づいている時(45歳から60歳)
    ・中年になると、人は自分が大好きだったことを忘れがち。リタイヤ生活を始め、しばらくすると目的もなく毎日を過ごすようになり、気がついたら再び働きたくなる。仕事があれば 、明確な目的を持って毎日を過ごせるし、帰属意識も満たされ、達成感も得られるからだ。自由時間が増えたときに、自分が一体何がしたいのかをよく考えておこう
    ・リスクを取らないことへのリスクを過小評価すべきではない (非対称リスク)。「記憶の配当」の一形態。
    ・長期的な計画を立て行動するより、短期的な報酬 (近視眼的)のために生きたり、 自動運転モード(慣性的)で生きる方が楽なのだ
    ・行動経済学も、何かが合理的だからと言って人はその通りに行動を取るとは限らないと明らかにしている。それだけ慣性は強力
    ・多くの人は、人生という名の井戸から、毎日ポンプで水を汲んでいる。だがその水を、小さなコップでしか受けていない。 こうして 喉の渇きを十分に 潤せないまま時は過ぎ、人生の終わりを迎えるのだ
    ・その場で共感して頷いてもすぐにいつもの日常に戻ってしまう人は少なくない

    あとがき
    完璧な人などいない。だが理想を追求すれば 、人は正しい方向に進むことができる。わずかであれ、親切になり、賢くなり、勇気を持てるようになる。人生を最大限に充実させ、たった一度の人生を価値あるものにしよう。 人生で一番大切なのは 思い出を作ることだ。

  • 漠然と老後の年金だけでは、不安なので貯金しなきゃなーっと思ってたが、本書で目から鱗が落ち考え方が変わった。
    とくに、世代別で5~10年単位でやりたい事を具体的に挙げて目標を立てる方法を実践したい。
    お金より、思い出作りを大切にしたい。子供や飼い猫との時間を慈しみ、その年代で出来て歳をとったら出来ないことを先伸ばしにしないように注意して、体力落ちない様に健康第一で充実した人生を送りたい。

  • ずっと気になっていて、やっと読めました。
    非常に、おもしろかったし、読めてよかった。

    家計簿をつけはじめてから、お金を貯めることだけでなく、お金をどう使っていくか、ということに意識がいくようになった。お金を貯めるにしても何のために、どれくらい、ということを考えるようになった結果でもある。

    未来が不確実であるからこそ、なんとなく使わない方が安心、というのがあるけれど、お金は満足のいく内容に使ってこそ価値を発揮すると思っているのでそこを深く掘り下げている本書はとても刺さった。

    まず重要なポイントは、「今しかできないことに使う」という、使う時期についてのこと。
    旅行1つとっても、20代の旅行と70代の旅行では全く違う。人生の充実度を高めるのは、そのときどきに相応しい経験、という言葉に深く頷く。
    若かったからこそできた経験の価値は、年を経るごとに大きく膨らんでいくのを感じるし、思い出の配当というものは確実に存在するな、とアラフォーになってより感じる。

    「人はモノではなく経験に金を使う方が幸せになれることを示している。モノは買った瞬間の喜びは大きいが、次第にその喜びは減っていく。だが、経験から得る価値は時間の経過とともに高まっていく」と。
    昔は形に残るモノの方が価値があるように感じていたけれど、むしろ形に残らない思い出の方が今の私を豊かにしてくれていることに段々気付くようになった。

    子どもに財産を残す、という観点から、何も死後まで待たなくても、必要なタイミング(26~35歳が最適と本書ではいう)で分け与えればいいじゃないか、という主張には目から鱗。確かに。親が80代で亡くなって60代で財産を引き継いだ、なんてケースが多いだろうけれど、貰えるならもっと早く貰った方が価値のある使い方ができるはず。

    だからといって本書が無鉄砲に不用意にお金を使うことを勧めているわけではないことは重要なポイントだ。
    今しかできない、価値のあるお金の使い方とはなんだろう、と考えることはより充実した人生をおくる上で不可欠な要素な気がする。

    私個人のことでいえば、子どもと過ごす時間や、老い先短い親と過ごす時間はとても大切なもので、そこにお金をかけることは「今しかできないお金の使い方」であることは間違いない。
    日々の選択に意識的に、という本書の言葉は胸に留めておきたい。

  • 一気読み!
    普段をなんとなく過ごし、一瞬で一年、また一年と社会人6年目を迎えてしまったな。

    ちょっとくどい感じもしたけど、1、2年に1度読んだ方がいいな、すぐ忘れるから
    読んでよかった…!

  • よかった、、
    人生で一番大切なことは思い出を作ること。この歳になるとしみじみ思う。仕事をしてお金を貯めるだけではなく、もっと大切なことがある。それは思い出を積み重ねること。

    今しかできないことは今やる。そのうち、、という機会はなかなかやってこないもの。限りある人生、やりたいこと、できることはやっておく。経験や思い出あってこその人生だぞと。

  • 基本的な考え方は同意
    すぐに行動に移せないところが情けなくなってくる
    自分にとって何をしてる時が楽しいか、幸せか
    それがすぐに思いつかない人間にはちょっときついな

    自分には健康に対する意識が足りないなと
    あと、長寿年金は知らなかった

  • ○内容
    "(あり金)ゼロで死ぬ"という強烈な題名の本。
    とはいえ、何でもかんでもお金を使えと言っているわけではない。
    必要以上に貯めるのではなく、経験や思い出づくりにお金を使うことの大切さを教えてくれる本。
    アリとキリギリスの中間のように生きるべきだという主張。

    ○感想
    衝撃的だったし、今後何度も読み返したいほどの本。バイブルになった。
    "経験の配当"という考えは胸に刻み、どんどんやりたいことをやっていきたい。
    若い時こそ、節約して我慢して将来のために投資するくらいなら、経験に投資して思い出を作った方が、人生の長いスパンで考えると良いと教えてくれた。この投資至上主義の今こそ一読する価値はあると感じる。
    お金、健康、時間のバランスを考えて最適な時期に最適な経験をする。

    ○タグ
    #経験の配当
    #人生で一番大切なのは思い出作り

    ○メモ
    ・"豊かになっているはずの将来の自分のために、若く貧乏な今の自分から金をむしり取っているということが果たして正しいことか?"

    ・"モノではなく経験に金を使うほうが幸せになれる"

    ・"もちろん、老後の備えは必要だ。
    だが、老後で何より価値が高まるのは思い出だ"

    ・"今しかできない経験(価値のあるものだけ)への支出と将来のための貯蓄の適切なバランスを取る"

  • 中身は濃くないのであっさり読めた。思い出は複利(若い頃にした経験や思い出というのは、その後の人生の人生を絶えず豊かにしてくれる)というのは言い得て妙。おそらく著者の価値観と私のそれが元々近いので、衝撃や学びは大きくなかったかもしれない。本書では書かれていないが、スキル形成やキャリア形成も同じく複利が働くので、本当はそれらとの兼ね合いが一番難しいのだろうと思う。

  • 若いうちに読んで欲しい…!
    お金がとにかくかかる今の時代、どうしても手元にお金がなければ不安な人が多いのではないでしょうか…。
    そしてその貯金は、「いつか」「何かあった時に」という気持ちで、貯金はとにかく多ければ多いほどいいと思ってしまっている人がほとんどなのではないかなとも思う。
    実際に長い目で見た時に、入れ歯を入れずに好きなものを食べられる、歩いても腰は痛くない、目も悪くない、そんな健康でいられるのっていつまでだろう。
    そしてそんな時期にお金を貯めて、いつそのお金を発揮できるのか。
    とってもよく考えさせられました。
    私は二十代後半です。もっともっと早くこの本に出会いたかったと思います。
    気がついた頃にこの本を手に取り、私が考えていたようなことが言語化されていて、とても学びになりました!
    もう一度、自分の死とお金、時間を考えていく機会ににりました。

  • 楽しみもやりたいことも先延ばしにせず、勇気を持って今行う。
    かなりくらった。
    人生を豊かにすることに全力で取り組みたいなと思う。
    まずは、健康な体、スマートなボディを手に入れる笑

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著者プロフィール

【著】ビル・パーキンス
1969年テキサス州、ヒューストン生まれ。アメリカ領ヴァージン諸島に拠点を置くコンサルティング・サービス会社BrisaMaxホールディングスCEO。49歳のミリオネア。アイオワ大学卒業後、ベンチャー・キャピタル、エネルギー業界を専門に金融業界で活躍。ヘッジファンドマネージャーとして大成功を収める。その後、映画業界にも進出。みずから俳優・監督して映画制作にたずさわる。高額の賞金を獲得するポーカーの名手としても有名。

【訳】児島修(こじま・おさむ)
英日翻訳者。1970年生。立命館大学文学部卒。

「2020年 『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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