お探し物は図書室まで [Kindle]

著者 :
制作 : さくだゆうこ 
  • ポプラ社
4.24
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感想 : 123
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感想・レビュー・書評

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  • 青山美智子さん『お探し物は図書室まで』
    とっても良い本だった。全話好き。心にしみる。

    今の自分に1番響いたのは二章『諒』の
    会社を辞める勇気も無く、自分の持ち続けていた夢が夢で終わってしまいそうで不安になっている諒君に、さゆりさんがかけた言葉。

    『いつかって言っている間は、夢は終わらないよ。美しい夢のまま、ずっと続く。かなわなくても、それもひとつの生き方だと私は思う。無計画な夢を抱くのも、悪いことじゃない。日々を楽しくしてくれるからね。』

    『でも、夢の先を知りたいと思ったのなら、知るべきだ』

    夢が夢で終わってしまう事は虚しくない。
    夢を持つ事は日々に彩りを与えてくれる。
    そして自分が決意すれば、その先に進む事もできる。さゆりさん凄いなぁ…と思っていたら、私にも目標に向かって背中を押してくれた人がいた事に気付いた。

    去年、ブク友のhiromida2さんの言葉に背中を押され英語を猛勉強した。
    その結果、転職して今のお仕事がある。
    ひろみ、ありがとうね。まだ初めの一歩だけど、やっと前進することができたよ。がんばるね。

    • 松子さん
      ポプさん、おはようございます(^^)
      お返事遅くなりごめんなさい!
      合う作家さんや合わない作品ってありますよね〜。青山作品は初読みでしたが、...
      ポプさん、おはようございます(^^)
      お返事遅くなりごめんなさい!
      合う作家さんや合わない作品ってありますよね〜。青山作品は初読みでしたが、これは私も心に残る作品でした。人の成長する姿は読んでいて元気をもらえます。
      久しぶりのブクログ、ポプさんやみなさんのレビュー読めるの楽しみです(^^)
      2023/05/04
    • ポプラ並木さん
      松さん、
      コメント届いているの今気づきました。

      GWはドグラ・マグラを読みました。
      凄かったですよ(^^♪

      松さんはブクログ...
      松さん、
      コメント届いているの今気づきました。

      GWはドグラ・マグラを読みました。
      凄かったですよ(^^♪

      松さんはブクログ以外がメインなのかな?
      時分も時々来ています!
      ではまたね~
      2023/05/13
    • 松子さん
      ぽぷさん、こんばんは(^^)
      ぽぷさんのドグラ•マグラのレビュー、興奮が伝わってきて楽しかったです。

      私はメインはブクログとTwitter...
      ぽぷさん、こんばんは(^^)
      ぽぷさんのドグラ•マグラのレビュー、興奮が伝わってきて楽しかったです。

      私はメインはブクログとTwitterですよ。

      最近は読書がなかなか進まなくて更新が少しずつになってしまってます。進まない時は本当に進みませんねヽ(´o`;

      またゆっくり、ぽぷさんの本棚遊びに行かせて頂きますね〜どうぞ良い週末を♪
      2023/05/13
  • お探し物は、本ですか? 仕事ですか? 人生ですか?
    人生に悩む人々が、ふとしたきっかけで訪れた小さな図書室。
    彼らの背中を、不愛想だけど聞き上手な司書、小町さゆりさんが、思いもよらない本のセレクトと可愛い付録で後押しします。

    自分も小町さんに本を選んでほしい気持ちになりました。自分が探しているものは何なのかわからないとき、その道しるべになるような本。
    その本と自分を結びつけるのは自分自身なのでしょうが、自分のために選んでくれる本には興味があります。

    ちょっと設定がマンネリ化しているので先が読めてしまう、、『赤と青のエスキース』『木曜日のココアさん』に比べると、感動するような新鮮な驚きは薄まってきました。
    が、この青山美智子さんの作風は好きなので、これからも読むと思います。

  • 1番好きな場所は、と聞かれたら図書館。図書館も図書室も大好きで、あ、なんか良い夢をみたな、と思うと、図書館で本を選んだ夢だったりする。
    ただで好きなだけ本が読めるなんて!静かで、涼しいなんて!素敵なお姉さんもいるなんて!良いなぁこの図書館も行ってみたいなぁ!

    小川洋子「ことり」
    小川洋子「ミーナの行進」
    村上春樹「世界の終りとハードボイルドワンダーランド」
    素敵な司書さんが出てくる本。
    オススメですよ。

  • おもしろかった。
    図書館モノといえば、どこまでも優しい図書館員がいて、居場所のない人をいつでも暖かく迎え入れてくれて、魔法のようにお望みの本を出してくれる司書が出てくるもの、と相場が決まっているけれど、
    本書ももれなくそのパターンを踏んでいるけれど、
    でもそこを乗り越えてもおもしろかった。
    登場人物一人一人の悩みとか迷いとかが身近に感じられて、感情移入しやすかったのが良かった。
    ちょっとうるうるしてしまうところもあり…
    まぁこんな図書館は絶対に存在しないと思うけど(笑)、でも行ってみたい。私もさゆりさんに付録を作ってもらいたいなぁと、ありきたりだけど、迂闊にそう思ってしまう本でした。

  • 身近な図書室を思い浮かべながら読破。
    とっても読みやすい。
    さらっと読めるのに、思いがけずじわっときてしまう話もあり「人生って…」と考えさせられてしまう。
    読了後、ポジティブな気分になれる本。

  • 早乙女玄馬のような、どこか人間離れしたような、からだの大きな小町さん。いくつかの短編に分かれているが、それぞれが悩みを抱えていて、司書の小町さんに小さな付録と共に本を薦めてもらう…。「どんな本でもそうだけど、書物そのものに力があるというよりは、あなたがそういう読み方をしたっていう、そこに価値がある。」なるほど。

  • 生きるまではいかないかもしれませんが、日々、生活していく意味を感じさせるいい作品だと思いました。

  • 個人的に泣けるし、心がほっこりする小説だなって思いました。5章あって、1章ごとに登場人物が変わっていくんですが、同じ図書室が登場します。小町さんが、物凄く不思議な雰囲気なの人。レファレンスのためにみんなそこに行くんですか、小町さんは「何をお探し?」と尋ねるんです。大体はちょっと怖いという印象を抱くみたいなんですが、その一言で彼女に対しての印象がガラッと変わります。付録として小町さんがあるものをくれるんですが、ひとによって異なります。ちゃんと質問された内容に対してのレファレンスをするんですが、紹介する本とは別に最後の1冊はその人の人生にとってのレファレンスになっているっていうのが、凄い。悩んでいた登場人物達が小町さんと出会って、本とであって、自分なりにそこからヒントを見つけていく姿が、私は好きです。
    ・転職しょうか悩む婦人服販売員の女性。
    ・アンティークの店を持ちたいと夢を持つけど、「今は無理」と先延ばしにしている家具メーカーの経理の男性。
    ・バリバリのキャリアウーマンとして働いていたのに出産を機に部署異動、社会人として母として悩む女性。
    ・絵を描くのが好きで挫折していたニートの男性。
    ・定年退職して趣味もなく、社会から切り離されたと感じていたお父さんである男性。
    みんな違う悩みを抱えているのに、登場人物同士がどこかしらの社会や生活で関わっていきます。レファレンスで登場する本は、架空の本とかではなくてちゃんと出版されている本が登場してくるので、そこも興味深かったです。悩みを抱えた登場人物達は、その本と出会ってから行動していくので、絶対に転機を逃さないんです。ちゃんと変われるタイミングを捉えて、変わっていく姿が素敵でした。
    お気に入りのお話を選びたいけど、これは全てが繋がっている感じがして全部で1つの物語な感じがします。心に残るセリフがいっぱいあって、「書き残したいフレーズだなぁ」と読みながらよく思いました。
    今の私に必要な本だったのかも知れません。個人的にうるっとするところもあったし、凄く登場人物達の気持ちが分かる場面も。私は親になったことは無いけど、自分の両親もこういう風に考えた事があったのかなっていう学びにもなりました。
    初読みの作家さんでしたが、この本に出会えて…本当に良かった。電子書籍で読んだけど、これは手元に起きたい1冊になりました。何度か読み返しても印象が変わる作品なんじゃないかな。

  • お友達がオススメの一冊。図書館で見つけて付箋だらけで読み終え。
    返す前に 付箋をノートの書き写す。
    さゆりさんの本のセレクトが凄すぎて、私にも選んでほしいと思った。
    不思議なのは この本の中で薦めている本を買ったこと。
    本の書評ではないのに、読みたくなるような文章は なかなか出会いないので
    私にとっては貴重な本でした

  • いいなぁ、フェルト作りながら図書館司書って。
    現在、某公立小学校の図書館で勤務中。
    果たして、その現実は・・・やはり貸出冊数重視の学校教育、
    じっくり本を読んでいる子が取り残されていくよう。
    でも、安心して、今読んだ本の価値が現れるのは、
    君たちが大人になってから、
    心の中でそう語りかけながら、バーコードをいじくる日々です。

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著者プロフィール

1970年愛知県生まれ。横浜市在住。大学卒業後、シドニーの日系新聞社で記者として勤務。2年間のオーストラリア生活ののち帰国し、上京。出版社で雑誌編集者を経て、執筆活動に入る。第28回「パレットノベル大賞」佳作を受賞。デビュー作『木曜日にはココアを』が、第1回「宮崎本大賞」を受賞する。『お探し物は図書室まで』で2021年「本屋大賞」2位に、『赤と青とエスキース』で2022年「本屋大賞」2位に選ばれる。他の著書に、『鎌倉うずまき案内所』『ただいま神様当番』『月曜日の抹茶カフェ』『マイ・プレゼント』(U-ku氏との共著)『月の立つ林で』『リカバリー・カバヒコ』等がある。

青山美智子の作品

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