私の頭が正常であったなら (角川文庫) [Kindle]

著者 :
  • KADOKAWA
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感想・レビュー・書評

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  • 切なく仄暗い短編小説たち。
    出てくる登場人物はやさしいこともあるのだが、起きる事象がなんとも暗い。出だしから暗い時もあれば、どんどん暗さが判明してくることもある。最終的に明るい方向に行く話も多いのだが、『仄暗い中のほの明るい』という感じで、ザ・明るいって感じには行かない。
    起きる事象は暗いが、文体もあって淡々と暗い事象が起きて進んでいくので、あまり暗い気持ちにならずに淡々と読める(このあたりは読み手の感性によるかもしれない)。
    淡々と読めて良い本でした。

  • 世にも奇妙の物語に似た少し不思議で仄暗い話が多いけれど、救いがある話もあって良かった。
    短編ゆえに細かい説明がないことが逆にこちらの妄想を捗らせてくれた。

    Netflixの驚異の部屋みたいに作品ごとに監督を変えてドラマ化したら面白そうだなぁ、と思った。

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著者プロフィール

怪談専門誌『幽』で鮮烈デビュー。著著に『死者のための音楽』『エムブリヲ奇譚』がある。趣味はたき火。

「2023年 『小説家と夜の境界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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