- Amazon.co.jp ・電子書籍 (297ページ)
感想・レビュー・書評
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冒頭で述べられていた、『適度な苦痛』が若返りに繋がるという事実が目から鱗だった。
現代科学の総まとめのような内容で、この本の内容を実践していけば大きなプラスの変化があるのではないかという期待・希望を感じた。
手軽なところから実践していこうと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
個人差はあるが適度な苦痛は刺激になり、成長を促すという話だった。
また、限度を超えた苦痛は、個人の固定観念を破壊させ、乗り越えられた人間はポジティブな成長をする人が多いという。
まさにサイヤ人理論である。
乗り越えられたら、と言うのがネックだが、
第二次世界大戦以降日本の高度経済成長を想起させられた。(本書での言及はないよ)
もしかしたら、日本に自然災害が多い事も、極東なのに文明が発展した一因かもと妄想した。(本書での言及はないってば!) -
人間、いつまでも健康で若くありたいものだが、現実はそう甘くはない。それでも若さと健康を保ちたいと思うので今回の本を読んで見た。
著者は、サイエンスジャーナリストで、10万本の科学論文を読破し、600人以上の海外の学者や専門医に対してインタビューを重ねて、現在ではヘルスケアや生産性向上をテーマにした書籍や雑誌の執筆を手掛けている。
今回の本を執筆するにあたり、1970年代から現代までに発表された抗老化の文献から、GRADEシステムなどにもとづいた質の高いものを選んで、およそ3000超のデータを参考にした。それと同時に大学の専門家の意見を求めて、科学的な妥当性と効果のバランスが良いテクニックを選んだ結晶がこの本になる。
ストレスは生きている限り逃れることができないが、アメリカ心理学会は「現代人は間違ったストレス解消法を使っていることが多い」という見解を発表していると著者は紹介している。ゴロゴロ寝転がったり、お菓子をもぐもぐ食べたりという休み方は不健康で、精神面でいい休養とはならない。「本当に効果的な休憩は、すべて攻めの姿勢を持っている」著者は指摘している。そこで3つのステップで休憩することを勧めている。
1.休憩の目的を明確にする
2.目的の達成に必要な休憩法を決める
3,.必ず決めたとおりに休む
日々の生活、例えば通勤通学や家事でどの程度の日常の活動量があるのか意識する。そして、いつもよりも少し負荷をかける。例えば、散歩のスピードをいつもの2倍にする。通勤時に駅までダッシュするといったちょっとしたことを行ってみる。最近の研究では、「日常的な活動の負荷を少し上げるだけでも、クオリティが高いエクササイズを行ったと考えて良いこと」が分かってきた。ハードなトレーニングをハーハー言いながらやるよりも、日常の習慣にしやすく持続可能だな。まさにSDGsだな。
食事に取り入れたいのがポリフェノールだ。ポリフェノールは、エネルギー効率やDNAの修復能力の改善、ミトコンドリア生合成の刺激などの面で、肉体を細胞レベルから若返らせる。では、ポリフェノールを多く含む食品は何か。もっとも量が多いのは、スパイスやハーブ類だ。その他にも、ベリー類、コーヒー、緑茶などを挙げている。
「ニューロビクス」という聞きなれない言葉がある。その意味は、脳に軽い負荷をかけてホルミシス効果の発動をうながす効果があると言っている。一例として、利き手でないほうの手を使うことを提案している。モクモク羊が良くやるのはマウス操作で左手を使うことだ。右手でずっと操作していると首や肩が凝ってかなわない。適度に両方使うと負担が減って楽になる。
音読、聴読することも勧めている。MRIを使った研究で、音読あるいは聴読すると、視覚だけで本を読むのとは異なる3つの脳領域が働き出すことが判明した。音読と言って浮かぶのが、外国語の文章を音読することだ。モクモク羊の場合、NHKの「実践ビジネス英語」や「英会話楽習」のテキストを音読している。音読がいい刺激になるとは思わなかった。
この他にも睡眠、美肌などいつまでも若く健康でいるためのヒケツが載っている。ウイズコロナウイルス時代に生きる今、健康と若さは必要だからなあ。 -
相変わらずの鈴木節。
実際に体調を確かめつつ、取り入れるところから取り入れていこうと思います。 -
食事、運動、適度なストレス。不死ではないが老化の進行を遅らせることはできるみたいです。