おもいでエマノン (RYU COMICS) [Kindle]

  • 徳間書店(リュウコミックス)
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感想・レビュー・書評

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  • 生命のすべての記憶を受け継ぐエマノンの旅、1960〜90年代。

    梶尾真治さんのエマノンシリーズを鶴田さんがマンガに仕立て直すと言う、なんともコスト度外視な作品です。しかしそれだけあって鶴田さんの絵力に圧倒されます。時代と風景をよくもまあ、映し出していて、こういう風景を漫画として描けるのは鶴田さんか水木しげるかつげ義春か。
    ストーリーは時代が入り組んでいたり伏線がそのままになっているようで、原作を読むなり何なりしないと消化しきれないのかもしれません。ネタとしてはとても面白いのですが、半端な部分はどうしても解釈をどうするか、みたいなところにいってしまうので、作品としての残念感は残りました。
    ともあれ、もう圧倒的な鶴田さんの画力を楽しんでください(鶴田さんが4冊描いたというだけでも奇跡的では)。チャイナさんの憂鬱とか、また読みたくなるなあ。

  • 中年おっさんの都合のいい妄想

  •  Unlimitedでタダ読み( ´ ▽ ` )ノ

     人類30億年の記憶を継承し続けている(と主張してる)(*)フーテン娘エマノンチャンと偶然フェリーで乗り合わせた青年との一夜の物語。
    (*この点、後の「不滅のあなたへ」をちょっと彷彿とさせる)

     おなじみ『泣かせの』カジシン原作(「黄泉がえり」も「美亜へ贈る真珠(懐かしい)」もよかった)。
     時空を超越したSF設定ではあるけれど、展開的には終始日常生活にしっかり根ざしていて極端な飛躍がなく(基本会話中心の作劇)淡々としている。
     エマノンチャンのキャラと全体の雰囲気(60年代末が舞台)がすべて。味わい深い読後感。
     八百比丘尼つながりで星野之宣「月夢」と併せ読みたい作品。
    2023/01/16
    #3855
     

  • 「モモ船長の」を先に読んだので、意外とセリフもあったりストーリーもあるのだなと思ったのだが、これは原作があるんだな。月の満ち欠けみたいな話だった。

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著者プロフィール

熊本県生まれ。「美亜へ贈る真珠」でデビュー。代表作に『地球はプレイン・ヨーグルト』『怨讐星域』「あしびきデイドリーム」(星雲賞)『未踏惑星キー・ラーゴ』(熊日文学賞)『サラマンダー殲滅』(日本SF大賞)、そして映画化した『黄泉がえり』や、舞台・映画化した『クロノス・ジョウンターの伝説』など。

「2022年 『未来のおもいで 白鳥山奇譚』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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