妄想する頭 思考する手 (ノンフィクション単行本) [Kindle]

著者 :
  • 祥伝社
4.10
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本棚登録 : 198
感想 : 25
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感想・レビュー・書評

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  • 「そもそも論」大事だよ、という事を色々な事例を以て言語化してくれます。
    すぐ読み切れて、エッセンスがっつり掴めるのでお薦めです〜

  • 「非まじめ」「クレームは一行で」「周辺視野はボヤけていてかまわない」「スカブラ」

  • 実用書にはやっぱり何かと人生の見方が変わった!!ぐらいの感動を求めてしまうので、そこまでではなかったので少し残念。

    でもアイデアの出し方や考え方、何を重要とするのかなど勉強になった、あと結局のことは手を動かせっていうのは全部なんだなと感じた。

  • 【オリビア記入 2023.3.17】
    アイデアを得るためには楽しく妄想せよ!やりたいことを組み合わせていくと発想が生まれる。やりたいことがわからなければ、自分が何に手を動かしているか考えよ。
    職種が「発明」である著者の、アイデアづくりのためのアドバイス。

  • ソニーの研究所に勤めている人の書籍

    1行で主張をまとめる。
    その1行で意味が通らないなら、アイデアがまとまってない状態を指す。
    (この本では、主張をクレームと記載してます)

    アイデア = 既存の組み合わせである。

    アイデアの時点で潰さずに、やってみて、失敗して、方向修正するくらいがちょうどよい


    使えそうなこと
    ・インプットの場を設けることについて書かれてました。
     みんなが持ち寄る
     最近読んだ本でも、研修でも。
     そのあとの、反応も必要

  • 【無無駄な妄想】
    書評とは関係ありませんが、
    はじめて「耳読」を試してみました。

    kindleで電子書籍を購入し、iphoneの読み上げ機能を使ってみましたが、何回も途中で読み上げが停止してしまい使えませんでした。
    そこで、Alexaに読ませると途切れることなく耳読できました。

    耳読ではあまり頭に残らないのでは?と考えていましたが、思った以上に残ります。

    車を運転しているとき、ランニングをしているとき、筋トレをしているときなどに、ちょうどよいです。

    これからも「耳読」は活用していきます。

    書評からずれてしまいましたが・・・

    わたしも妄想は大好きです。
    一番好きなことと聞かれたら「妄想」と答えるかもしれません。
    妄想好きというと変態のように思われるかもしれませんが、何かを妄想しているときが一番幸福な状態にあると感じます。

    わたしはマンガを読みませんが、マンガの設定はまさに妄想の極みだと思います。
    どうしたらこんなことが思いつくのか?不思議な設定があり感心してしまいます。

    妄想は未来をつくります。妄想がなければ新しい未来はうまれてきません。

  • 少し前から机の上に積読されていた本ですが、やっぱり面白かった。サブタイトルは「想像を超えるアイデアの作り方」ということで、どうやって研究テーマを見つけるか・・・的なところがあるのだけれど、カーネギーメロン大学の金出武雄さんの「素人のように発想し、玄人として実行する」という言葉が的を射ている気がする。発想の大胆さを天使度、技術の高さを悪魔度と暦本先生は解説するけど、いうなればそういうこと。
    参考になったのは「モヤモヤした幻想は言語化で整理する」と「やりたいこと=クレームは一行で言い切る」という文章。言語化の大切さを痛感する。

    あとはタイトルの通りで「手を動かさないと失敗さえできない。失敗によって問題の構造が見えてくれば前進だ」という言葉。「新しいアイデアを生む才能より、手を動かし続ける才能の方が、競争に勝つには重要だ」「何度も失敗を重ねながら手を動かす時間は『神様との対話』をしているのだと思っている。天使のようなひらめきは、腕を組んで考え込んでもやってこない」などなど、手を動かしながら考えることの重要さがとうとうと述べられる。まさに思考する手。グダグダ言う前に手を動かせよ!色々勉強になりました。

  • イノベーションが必要とされる昨今、新しいアイデアを形にするにはどうすればよいのか? 自分の「妄想=やりたいこと」からアイデアを生み、実現するための方法を説く書籍。

    アイデアは、「何か新しいことを考えなければ」といった義務感や使命感から生み出されるものではなく、自分の中の妄想から勝手に生まれてくるもの。

    妄想から生まれるアイデアは、今の常識からすると「ふつう」ではない。しかし、ふつうではないからこそ、新しいアイデアにつながる可能性がある。

    妄想から生じたアイデアの多くは実現が困難だ。だから、その道の専門家になるほど妄想するのは難しい。だが、アイデアを考える段階で妄想を否定すると、面白い研究はできない。

    妄想を形にするには、まず自分の思考を整理し、「言語化」する必要がある。
    言語化は、頭の中でモヤモヤしているアイデアを短い言葉に落とし込む、「クレーム=やりたいこと」を書くことから始まる。

    言語化ができたら、クレームの実現可能性を見極め、「決着をつける」ために、試作品を作るなどして実験を行う。クレームを書いてから決着をつけるまでのサイクルを短くすれば、多くのアイデアを試すことができる。

    新しいアイデアの多くは、「既知」の事柄の組み合わせから生まれる。自分のやりたいこと、好きなことが複数あれば、既知と既知のかけ算ができ、妄想の幅が広がる。
    ※ブレストは未知のインプットという意味では有用だが、既知と既知のかけ算を生み出す点では効果的ではない。その場でウケることが優先されてしまい、クリエイティブな発想が生まれにくくなる。思考は個人で回す必要がある。

    アイデアを実現するプロセスの中では、失敗することも多い。だが、失敗によって「自分が取り組んでいる課題の構造」が明らかになり、その先に解決策を見いだすことができる。

  • ソニー本内の文中に参考にした本とされていたもの。
    新しいアイデアを生み出すために、いかに常識や思考のフレームワークから外して考えるかが大事、としている。

    中身を読んでみると、昔のソニーが大事にしていたことが結構書かれている気がする?!

  • 自分の中の面白いと思う妄想をとことん掘り下げる。良いクレームを作れ

    【感想】
     個人的にこの本が面白かったのは、著者が行っていることとほとんど同じことを、大学学部生時代のゼミの先生が言っていたからだ。その人も口を開くたびに「面白いものを作ってください」「それは面白くないですね」「面白いことをやりましょう」「普通と違うことがいいんです」と言っていた。優秀な研究者は「面白い」ことへの追及姿勢が似通ってくるのかもしれないなぁ、と個人的に納得した。著者はヒューマンインタラクションデバイスが専門で、私はサステナビリティ学のゼミに居たが、教授から言われることは驚くほどに通っていた。世の中に新しいクレーム(仮説)を生み出すには、分野を問わず、素人のような変わった発想を、高い専門性で実現しようとするのが大事なんだろうなぁ。

    【本書を読みながら気になった記述・コト】
    >>真面目なイノベーションが「やるべきことをやる」ものだとしたら、「やりたいことをやる」のが非真面目なイノベーションだ。ウォークマンが誕生した時代とくらべると、今はどちらかというと「真面目」路線の技術開発が注目されているけれど、これはどちらもないといけない。なぜなら、未来に何が起こるかをすべて予測することはできないからだ。

    >>面白い「手段」を思いついたなら、後からそれを解決策として使えそうな課題を探せばいい。まったく縁のなかった分野に、「そんな技術があるなら是非これに使いたい」と言う人がいる可能性もある。

    >>良いクレームは1行で言い切れて、仮説として成立するもの

    >>やりたいジャンルはクレームではない。例えば、AIをやりたいとか、人間拡張に関わる

    >>ブレストはワークしない。ブレストはクレームの形で表現されるとは限らない
     →アイデアには孤独なプロセスが不可欠

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