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感想・レビュー・書評
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少し寂しい終わり
山のことは山のこと詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
続編が発売されれば読みたいと思う。とにかく面白い。映画化されればそれも見たいと思う。やはり、バイクに乗っているのがよい。
〇ベレッタ 87、通称〝チーター〟──と、IMSIキャッチャーを手に入れたのみならず、フィスカル通りの地下駐車場にいまだ放置されたままだった自分のバイクも取りに行った。
〇持参したIMSIキャッチャー、言ってみれば自前の携帯電話基地局を準備した -
ラーゲルクランツの手掛ける「ミレニアム」の新シリーズは最初の「4」こそよかったもののドンドン失速して、この「6」に至っては登場人物の名前こそ共通しているもののこぶりで尻つぼみ感がたまらず、かなり読むのに時間がかかった。
リスペット・サランデルと彼女の父ザラ、そして冷酷な妹カミラとの葛藤と死闘。それがミレニアムの1巻から3巻までをつなぐメイン・テーマだった。ダン・カーソン亡きあとシリーズを引き継いだラーゲルクランツも当然この「物語」のケリをつける必要があった。
でもそれに全く関係ない過去のエベレスト登山での悲惨な遭難事故とそれを巡る陰謀を絡ませたことで事件が複数より合わさり、並走し。これが面白ければいいんだけど、陰惨、陰鬱なだけでいっこうにおもしろくならない。
かたやミカエルにも昔日のするどさはないし、どうにも老いの気配は隠せない。
リスペットのスーパーウーマンぶりと孤高の存在だけは変わらないけどそれ以外の部分がパワーダウンしすぎ。
物語の推進力となる魅力的なキャラクターが複数いて
ページをとる手が止まらなかったのが旧3部作のすごさ。
新シリーズにそれがなくなってしまったのがなんともおしい。
一応、完結しています。