ダチョウはアホだが役に立つ (幻冬舎単行本) [Kindle]

著者 :
  • 幻冬舎
4.25
  • (2)
  • (6)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 36
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (174ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ダチョウ博士塚本先生のエッセイ。生命力の強いダチョウから、いろんな抗体を作る研究をされている。バラエティ番組にも引っ張りだこの、珍しい研究者だ。語り口はずっと関西弁。ダチョウとのエピソードや抗体の研究エピソード、幼少期のエピソードなど全てが異色だ。どこを読んでも普通がない。だからこそ誰も成し遂げられない発見ができるのだろう。
    ダチョウさんが、人類をまるごと救う手段を持っているのなら、すがる思いで頼りたい。そのためには日本はもっと研究者にあらゆる投資するべきだと思う。

  • ダチョウと言えば、"かたあしダチョウのエルザ"のように強くて優しいイメージだけど、実はアホだったなんて。
    面白ネタがたくさん。
    ダチョウの目って、まつ毛が長くてこんなにかわいかったなんて気づかなかった。
    ダチョウのパワーを人間の命を守ることに役立たせるものに開発していく先生のパワーもすごい。

  • 新型コロナウィルスの抗体づくりはダチョウのおかげ。
    著者のダチョウ愛と研究話の展開が面白く自然に読み進めれる本です。

  • ダチョウ抗体の方はこの方だったのか。
    鳥が好きで、ずっと観察されていたからこそなんだろうな。
    研究者の本を時々読みますが、みなさま本当に自分の領域の研究が好きなのが溢れ出てます。
    これくらいのめり込めるものがあるって、いいなあ。

  • スズメの本に続いてダチョウの本。ダチョウを研究して、その身体的特徴から抗菌剤をつくり、コロナにも対応すると。そんなビジネス的な話ばかりではなく、著者の体験、研究がおもしろおかしく語られている。

  • 最近の研究者は研究費を獲得するためにビジネス感覚も身に付けないといけないみたいな風潮が抵抗なく受け入れられてる風潮あるけどそれがどれくらいの損失なのか真面目に考えた方がいい。
    山中教授にテレビ出させたりマラソンさせたりするより、研究に集中してもらった方がどれほどいいと思ってんだ。

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

京都府立大学学長・獣医学博士
1968年、京都府生まれ。1994年、大阪府立大学農学部獣医学科卒業。カナダ・ゲルフ大学獣医学部客員研究員。1999年、ダチョウ牧場「オーストリッチ神戸」のダチョウ主治医に就任し、本格的なダチョウおよびダチョウ抗体の研究を始める。 2008年京都府立大学大学院生命環境科学研究科教授、2020年4月京都府立大学学長に就任。
超大型鳥類であるダチョウを用いた新規有用抗体の低コスト・大量作製法の開発。および、がん細胞における細胞接着分子の機能解明とその臨床応用化、高病原性鳥インフルエンザ防御用素材の開発を研究。2008年6月、京都府立大学発ベンチャー「オーストリッチファーマ株式会社」を設立。ダチョウの卵から抽出した抗体を用いて新型インフルエンザ予防のためにマスクを開発。以後もダチョウ抗体を利用したさまざまな研究(ガン予防・美容など)に取り組む。
著書に『ダチョウ力』(朝日新聞出版)、『ダチョウの卵で、人類を救います』(小学館)などがある。

「2021年 『ダチョウ博士の人畜無害のすゝめ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

塚本康浩の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×