- Amazon.co.jp ・電子書籍 (251ページ)
感想・レビュー・書評
-
正直 最後の最後に書かれた風景には
やはり 世界は残酷だな・・・・
としか言えないのです
多分 現実の私たちも
同じような道をたどるのでしょうね
同じ過ちを侵すのが人間
でも その過ちを正すのも人間だと
信じていきたい
こんな壮大な物語を
読めたというのが
とても幸せな事でした詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
表紙の3人が、そう、本当に今までの色々な過程を経て、このシーンなのが、嬉しかった。アニメを見ていたけど、どうしても結末を知りたくなってしまって、買った。正義対正義の戦いが現実の世界と同じだし、色々な事象がまるで今のこの世界を描いているようで・・・。英語でもう一度、初めから読み始める。バイリンガル版も出ているの。さすが。
-
結末を読んで泣き、タキチャンネルの考察動画を見て泣いた。考察動画を見ると、よけいにそれぞれの思いや気持ちが理解できて、よけいに泣けた。
-
待ちに待った最終巻。正直、終焉の決定打がそれか~って気はしたけど、圧倒される勢いに飲まれて読後の疲労感と達成感がすごい。でももう一回読み直したい。お疲れさまでした
-
最終巻である。
内容がどうであるとか、考察とかなんとかにぼくはまったく興味がわかない。同様に、本作を「傑作だー名作だー」とここに書き連ねる気も起きない。
読後感はただただ喪失感と寂寞とした心持ちだけである。
やはりぼくにとって本作は人生の大きなランドマークであった事は疑えないのだ。大学卒業と就職という社会人一年目に本作と出会い、現実社会の厳しさと本作の苛烈な世界観が直で届いてしまった。
そして、決して成長することがない主人公エレンを筆頭とする登場人物たち。普通のフィクションであったら苦難を乗り越えることで立派な青年へ変貌していくのだろうが、本作は最後の最後まで、幼稚でバカでどうしようもない存在として人間たちは描かれる。その様はまさに社会人になったにも関わらず、幼稚でバカでどうしようもない自分自身に重なってしまう。
本作はずっとそういったリアル(リアリティではなく)を突きつけてきた。突きつけてくれた。ぼくは本作と人生を伴奏することで、ある時は救われ、ある時は自己嫌悪に陥り、そしてある時は自分を客観視することができた。
だが、そんな本作も終わりを迎えてしまった。しかし終わりとはなんだろう。そもそも本作は時間軸が一方向ではないということを繰り返し語ってきた。未来に起こる事、過去に起こった事、進行形で起きている事が渾然一体となっている事が、本作の世界観だ。
ぼくたちはもう一度本作の1巻を手に取る事で、過去を進行形に変換する事ができる。
できる?本当か?
できないだろう。なぜなら本作は確かに「巨人の記憶の継承」という形で時間軸を混乱せしめたが、しかしそれも限界がある事を示唆している。それは最後の「巨木」が象徴している。
巨人の記憶の継承は、巨人がこの世に存在している事が条件だ。エレンですら、巨人の消え失せた世界を未来視する事はできない。
ぼくたちはいま、あの巨木を見つけた犬を連れた少年と同じなのかもしれない。