進撃の巨人(34) (週刊少年マガジンコミックス) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 正直 最後の最後に書かれた風景には

    やはり 世界は残酷だな・・・・

    としか言えないのです

    多分 現実の私たちも

    同じような道をたどるのでしょうね



    同じ過ちを侵すのが人間

    でも その過ちを正すのも人間だと

    信じていきたい



    こんな壮大な物語を

    読めたというのが

    とても幸せな事でした

  • 長い長い奇跡のストーリーが最終話。もはや、最初の頃の巨人の恐怖、圧倒的な力とは無縁の巨人対巨人の殺し合い、そして始祖とそこから長い歴史を経て、殺戮と巨人の歴史を終わらせるために作られたシナリオ。作り始めからこの終わりを見通していたとすればすごいプロットだと思うが、タイムリープではない、同時に起こる同次元的な繋がりと、鎖のように繋がっていく歴史と関係、最後は当初のヒーローとヒロインのある意味でのハッピーエンドになっている。最後のシーンでは、皆、作者にもきっとお疲れ様でしたと言いたい気持ちになったのではないだろうか。

  • 30巻でエレンが”未来を知るもの”だと判明してからはテッド・チャン「あなたの人生の物語」と共通するテーマがあるのかなと思いながら読んだ。この“未来”とはドラえもん的な個人の意思と行動で変更可能な未来とはまるで違う意味合いのものだろう。それは最終話の『過去も未来も無い…同時に存在する』というセリフからも分かる。

    エレンは最初からずっと自由にこだわっている。リヴァイ兵長の『まあせいぜい、悔いが残らない方を自分で選べ』という有名なセリフもある。序盤から“選択すること”や“自由意思”はこの物語のキーであった。しかし果たして未来を知る人間にとって“自由”などあり得るのだろうか?そんなテーマにエレンはこの物語は挑戦している。

    僕は武術家の甲野さんが言う『人間の運命は完璧に決まっていて、同時に完璧に自由である』を思い出した。

  •  アルミンが思い出したのは「何も捨てることができない人には何も変えることはできないだろう」という言葉。エルヴィンの顔。
     アルミンとジークの邂逅と,繋がったユミルの民の道。ミカサとアルミン,エレンの3人には各々大切な役割があったのだった。

  • 表紙の3人が、そう、本当に今までの色々な過程を経て、このシーンなのが、嬉しかった。アニメを見ていたけど、どうしても結末を知りたくなってしまって、買った。正義対正義の戦いが現実の世界と同じだし、色々な事象がまるで今のこの世界を描いているようで・・・。英語でもう一度、初めから読み始める。バイリンガル版も出ているの。さすが。

  • とうとう最終巻。なかなかえぐいほど人が死んでしまったけど、何とか落ち着くところに落ち着いたのかな。作者様、お疲れ様でした。始祖ユミルの愛故に、というのはなかなかの伏線というか理由というか。答えがないもの、自分でも説明できないものが引き金になっていた、というのは良かったかと思います。
    とりあえず一番のビックリはアルミン・アニーかな。
    しかし、結局人は戦争を繰り返すというのも寂しいもんですね。
    そして、今の世を見ると、巨人の地ならしが新型コロナの暗示にも取れそう。抗えないものに蹂躙されていく・・・

  • 結末を読んで泣き、タキチャンネルの考察動画を見て泣いた。考察動画を見ると、よけいにそれぞれの思いや気持ちが理解できて、よけいに泣けた。

  • 待ちに待った最終巻。正直、終焉の決定打がそれか~って気はしたけど、圧倒される勢いに飲まれて読後の疲労感と達成感がすごい。でももう一回読み直したい。お疲れさまでした

  • 最終巻である。
    内容がどうであるとか、考察とかなんとかにぼくはまったく興味がわかない。同様に、本作を「傑作だー名作だー」とここに書き連ねる気も起きない。
    読後感はただただ喪失感と寂寞とした心持ちだけである。

    やはりぼくにとって本作は人生の大きなランドマークであった事は疑えないのだ。大学卒業と就職という社会人一年目に本作と出会い、現実社会の厳しさと本作の苛烈な世界観が直で届いてしまった。
    そして、決して成長することがない主人公エレンを筆頭とする登場人物たち。普通のフィクションであったら苦難を乗り越えることで立派な青年へ変貌していくのだろうが、本作は最後の最後まで、幼稚でバカでどうしようもない存在として人間たちは描かれる。その様はまさに社会人になったにも関わらず、幼稚でバカでどうしようもない自分自身に重なってしまう。
    本作はずっとそういったリアル(リアリティではなく)を突きつけてきた。突きつけてくれた。ぼくは本作と人生を伴奏することで、ある時は救われ、ある時は自己嫌悪に陥り、そしてある時は自分を客観視することができた。

    だが、そんな本作も終わりを迎えてしまった。しかし終わりとはなんだろう。そもそも本作は時間軸が一方向ではないということを繰り返し語ってきた。未来に起こる事、過去に起こった事、進行形で起きている事が渾然一体となっている事が、本作の世界観だ。
    ぼくたちはもう一度本作の1巻を手に取る事で、過去を進行形に変換する事ができる。

    できる?本当か?
    できないだろう。なぜなら本作は確かに「巨人の記憶の継承」という形で時間軸を混乱せしめたが、しかしそれも限界がある事を示唆している。それは最後の「巨木」が象徴している。
    巨人の記憶の継承は、巨人がこの世に存在している事が条件だ。エレンですら、巨人の消え失せた世界を未来視する事はできない。
    ぼくたちはいま、あの巨木を見つけた犬を連れた少年と同じなのかもしれない。

  • 【対象読者じゃない者の感想です】わぁ~ヒロイズム~
    なんかもう日本の悪いところが裏返しでべっとり出ている気がしたんですよね。愛していれば隷属していい、愛していれば殺していい、俺がすべてを引き受ける、みたいなの。
    個人に負わせるなよ~制度で解決しろよ~

    34巻読み続けさせるパワーはあったし読もうかなという人には面白かったよって言いますけど、オチのつけ方は好きじゃなかった。

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著者プロフィール

諫山創(いさやまはじめ)
1986年8月29日生まれ。
『orz』にて読み切りデビュー(マガジンSPECIAL2009年3号)。
2009年10月号より、別冊少年マガジンにて『進撃の巨人』を連載中。

「2014年 『進撃の巨人 悔いなき選択(1)特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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