ライティングの哲学 書けない悩みのための執筆論 (星海社 e-SHINSHO) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 『小説を書いているなかで、言語のあり方として気づいていなかったレイヤーがあることがわかってきたんです。内容中心に整理しようとしたら削ってしまう部分が大事なんですよ。それは単なる無駄ではなくて、そこである種のリアリティや複雑な内容性が発揮されることがある。圧縮して書こうとすると、無駄を削っているようで内容を削ってしまうんです。』

  • タイミングが悪かったのか、今の自分にはあまり刺さらなかったです。

    アウトライナーツールという存在を知れたことはよかったです。

  • 著者たちが試行錯誤しながら生み出した執筆方法・心の持ちようは現時点の自分に取り入れられる内容ではなかったものの、それはそれとして文を生み出すために苦しんでいる他人の姿を見るのは健康によい。
    行き詰まった時に開きたいと思う。

  • 「書けない悩み」には身に覚えがありすぎるので購入。
    とても参考に(というか励みに)なった!

    4名の座談会→それを経ての書き方の変化をテーマに、各自執筆→お互いの原稿を読み合って再び座談会

    この形式により、どのように変化したかや、他の人との共通点などが、実際のメモや原稿を交えて生の声で語られている。
    第一線で活躍する人達でも、同じような悩みがあるんだ! というのは恐縮ではあるけれど励みになった。
    あんな凄い人達でも悩むのだから、いわんや自分をや。
    そして、どうすればこの泥沼から抜け出せるのかも実例を交えて書かれてあり役立つだけでなく、書けない心理を哲学的に分析していて、それが図星なだけにグサッときた。
    「もっとよくなるはず」の根底にあるのは「もっともっと」と要求する「幼児性」、すなわち「現在の自分には扱えない水準を扱おうという欲望」……確かに。

    本文にもある通り、「文章のマナー本って基本的に『○○してはいけない』というべからず集」だけれど、この本は「○○してもいいよ」と促し、悩める書き手の心理に寄り添ってくれると思う。

  • ものを書く人はもちろん、対象者に考えを伝える必要のあるすべての表現者に読んでもらいたいと思いました。
    悩みの共有という点だけでも十分面白いのですが、実用として企画書でも、脚本でも、ドラマ制作でも、コマーシャル映像でも当てはまる点は多いにあると感じます。

  • 具体的な執筆方法に関する本ではなくタイトルの通り執筆に関する哲学者本だと感じた。書けない、まとめられな、といったことに対する悩みについて、著者四人がどのように悩みそして対処しているかを、好き放題に書いている印象(ほめてます)。
    手元において困っている時に読み返すと、こころの支えになるかもしれないです。

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著者プロフィール

1978年生まれ。立命館大学大学院先端総合学術研究科准教授。
著書に『意味がない無意味』(河出書房新社、2018)、『思弁的実在論と現代について 千葉雅也対談集』(青土社、2018)他

「2019年 『談 no.115』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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