すでに1日3食食べているんだ、4食目は食べられないよ。(LLビーン創業者レオン・レオンウッド・ビーン)
確かにすべてを捨てて実現可能性の低い夢に飛び込むのはリスクの高い行動だが、決定的なタイミングに全てを捨てて飛び込まなければ、夢を実現できる可能性は低いどころかゼロになる。
自らの成功をお金で測ると、必ず敗者になる。人生における成功の真の評価基準は、どれだけ有意義な人間関係を築くことができたか、そして自分のコアバリューにどれだけ忠実に生きることができたかによって決まる。つまり、目標、戦略、戦術、製品、市場の選択、資金調達、事業計画、意思決定よりも、価値観のほうが重要ということだ。
偉大な企業をつくるためのもっとも重要なスキルは、人材について優れた意思決定をする能力だ。はっきり言っておこう。正しい人材なくして偉大な企業はつくれない。
真に偉大で永続性のある会社を築くには、バスの重要な座席のうち、そこにふさわしい人材で埋まっている割合という指標をトップに据えなければならない。
偉大なリーダーは人の成長する力を決して過小評価しないが、成長できるか否かは謙虚さと強い向上心の有無にかかっていることを理解している。
真のリーダーシップとは従わない自由があるにもかかわらず、人々が付いてくることだ。
有能なリーダーに共通して見られる7つの要素:誠実さ、決断力、集中力、人間味、対人スキル、コミュニケーション能力、常に前進する姿勢
偉大な企業は、利益を事業の究極の目標ではなく、必要なものと考えていることに注目してほしい。
「企業を利益という観点から定義すること、説明することはできない。利益最大化という概念は実のところ無意味である。企業を評価する第一の指標は、利益を最大化しているか否かではなく、経済活動のリスクをカバーするのに十分な利益を生み出しているかだ」(ドラッカー「マネジメント」より)
あなたが取り組むべき仕事は、ビジョンを持ったカリスマになることではない。ビジョンある組織を作ることだ。個人はいつか死ぬが、偉大な企業は何世紀にも渡って生き続けることが出来る。
ビジョナリー・カンパニーを作った人々は極めて粘り強く「絶対に諦めない」というモットーを貫いた。だがそもそも何を諦めてはいけないのか。答えは「会社」である。アイデアは潰しても、変更しても、発展させてもかまわない。しかし絶対に会社を諦めてはいけない。
偉大な企業と凡庸な企業を分ける上での規律の重要性だ。真の規律には精神的自立が求められる。
誰でもいいシンドローム:その「誰か」はあなたの会社の理念を支持するとは限らない。高い基準を満たさないかもしれない。急成長のプレッシャーにさらされた会社では、採用へのこだわりが大幅に薄れる。だが採用こそ、あなたがとことん慎重になるべき分野だ。
イノベーションとは「実行されたアイデア」、行動に移されたアイデアにほかならない。
偉大な企業の研究を続けるほど、その最大の強みは確固たるイノベーション能力ではなく、イノベーションを「スケール(規模拡大)」する能力だと確信するようになった。
ベスト(最高)はファースト(一番乗り)に勝る。
素晴らしいコンセプト+質の低い戦術の遂行=死
人は仕事の重要性を理解すると、仕事に真剣に向き合うようになる。
優れた人材かどうかの評価基準は「この人物は私達のバリューを支持するか。私達が大切にしていることに賛同するか。私達の原則を受け入れるだろうか」だ。(パタゴニアのクリスティン・マクディビット)
会社の神聖な約束事を理解した上で違反したなら、仲間ではない。リーダーがバリューを守らない社員を排除しない組織には、確固たるバリューは根付かない。
いい加減で、まっとうな仕事をしようという意識をついぞ持たない人は一定数いる。マイルストーン、ターゲット、目標を常に達成出来ない人もいる。どんな時も自分が得をすることしか考えていない人もいる。邪悪な誘惑に勝てない人もいる。こうしたタイプの人材は、厳しく排除しなければならない。
企業経営者のほとんどは、工場など現場で働くメンバーを見下している。ふつうの人を軽蔑しているんだ。彼らのおかげで自分はとほうもない金額を稼いでいるというのに。
偉大な企業は敬意という基礎の上に築かれる。