- Amazon.co.jp ・電子書籍 (406ページ)
感想・レビュー・書評
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コテンラジオでエネルギーの歴史を聞いているようでした。面白おかしくではないですが、エネルギーを火を使うところからずっと流れで聞くと、時代の旅をしているようでした。
エネルギーと食が密接に関連していることは意識しておくべき事実であると、認識させてもらいました。
増えすぎた人口。それを養う食料。
科学はピュアだから、計算ができて、道標になって、希望にもなった。確かに理屈上は世界の人口をカバーすることができた。でも、有限のエネルギーを使うことで成り立つ社会、そして、工業化されていく食。これでいいのか、の疑問がエネルギーの観点からも問うてくれたのはとてもよかった。そして、その答えの一つに粋という概念を持ってきてくれたのはなんかよかったです。
ヒントは縄文ではなく、江戸ですね。
美意識より粋の方が個人的に好き。
社会の合理的判断ではなく、自分の心に向き合い、粋な人生を送りたい -
すごい、の一言の本。エネルギーの見方が変わった。
題名からエネルギーの歴史をなぞった本かと思ったが、それに留まらない。
地球の始まりと火から始まり、植物生理学、熱力学、量子と時間という科学分野をほりさげた後、エネルギーと資本主義経済、哲学、宗教、という文系分野を語る。
気候と二酸化炭素という、いまや誰もが考えたことがある方面についての解説も、中立的で丁寧でわかりやすい。
個人的に熱力学第二の法則の分野の説明が一番興味深かった。
石油を消費すると言っても原子で見れば、形態が変化しただけで量は変わらないならエネルギーって何で、何を消費しているんだろうか。
質量はエネルギーに変換できるから原子力発電などは質量からエネルギーをとりだし消費しているが……そうやって、ぼんやり考えていたことが、とてもわかりやすく解説されている。
『エネルギーの質の消費』という文章が良くわかった。 -
評判が良いので読んでみた。著者はJX石油開発(ENEOS傘下)の事業部長とのこと。そういったポジションの方で、これだけ縦横無尽な語りのできる人がいるのは率直に驚いた。
エネルギー革命と人類の歴史について辿る第1部は特に面白く、また独創的だった。「サピエンス全史」のエネルギー版という感じで、こういう視点で人類史を再構成して語れるのか、という新鮮な発見がある。第2部はより科学の発展に着目していて、ブライソンの「人類が知っていることすべての短い歴史」のように産業革命以降の科学者・発明者たちを総ざらいする。ここは知らない内容も多かった。
ただし第3部は宗教、第4部は今後の人類への示唆なのだが、ここはかなり陳腐だった。どこかで聞いたような話が延々と続くし、本人の知見もあまり豊かではないのかもしれない。学術的な考察というより、今までに読んできた本の面白かったエピソードを盛り込んだという印象を受けた。
そういうわけで全体として尻すぼみな印象はあったが、第1部だけでも読む価値はあると思う。
なお、全体として出典の明記がさほどなされておらず、出どころのよくわからないエピソードが多かったり、高校生向けの授業かと思うような安直なストーリー化、一般化が目立ち、記述はどこまで本当なのだろうと思うことが多かった。 -
エネルギーという切り口から様々な記述を試みていてとても興味深かった。
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【文章】
とても読みやすい
【ハマり】
★★★★★
【気付き】
★★★★★ -
内容は興味深かったけたど、時々出てくる情緒的な話で何度も萎えた。最後の章とかも違和感を感じる。内容は良いのに、その情緒的で個人的な話が台無しにしている。
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オーディブル。
エネルギーを変換できるってすごくね!?という新たな発見。(不勉強ですみません)いろいろ考え方が変わりそう。
でもちょっと聞き流しすぎた感が否めないのでもう一度聞きこんできます。 -
正直、とてつもなく面白い。