ゴールデンカムイ 27 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL) [Kindle]

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  • 集英社
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  • 読了
    1回目 2022.5.6

  • アシリパを連れて逃げ去ろうとする鶴見中尉一行を追う杉本.
    海賊が射殺され,それでも追う.
    ソフィアが登場するも,気を失いアシリパと共に捕らえられる.
    鶴見中尉は自身が長谷川さんであることをソフィアに気付かせ,キロランケとソフィアの手紙のやり取りを含めて知った情報をアシリパに伝え,ウイルクが死ななければいけなかった理由,そして誰がアイヌを殺したか伝えようと語り始める.

    ウイルクは娘が生まれて変わった.
    疱瘡で死んだと思われていた男性が見つかり,埋蔵金についてわかるかも.そんな状況でウイルクはキロランケを仲間に呼ばなかった.ソフィアを愛するキロランケをあえて外した.キロランケはウイルクが変わってしまったと嘆く.
    鶴見中尉がウイルクが誤解されるような情報を流すと,7人のアイヌがウイルクの擁護派・反対派で別れて殺し合い.
    追手が来ることを予見したウイルクは自分の生皮を剥いで生首にかぶせて自分の死を偽装.
    長谷川さんこと鶴見中尉に追われていることが分かったウイルクは何とか逃げのび,支笏湖近辺で犬童の元に逃げ込む.そこでのっぺらぼうとして囚人となる.

    子供が生まれたキロランケだが,やはりウイルクと同じ考えには達せず,群れの中の弱くなった狼としてウイルクを殺す決断をした.

    娘の中から摘出した弾丸からウイルクが自分の娘を殺したことを知った鶴見中尉.

  • ついに語られるのっぺら坊誕生秘話と、アイヌ7人殺しの真相。ついに鶴見に伝えられる、刺青人皮の謎を解く鍵。そして、ついにタイトル回収回が! お気に入りキャラだった海賊房太郎が脱落しちゃったのは残念。
    あと、前の巻の最後で鯉登少尉が鶴見中尉に報告する時ハッとした顔をした理由があの時はわからなかったけど、以前の鯉登だったら早口の薩摩弁になって通訳が必要だったんだね。なるほど。
    鶴見中尉の目的は個人的な復讐ではない、ってのは本心なのかな。

  •  ビール工場脱出。
     ボウタロウ死す(登場したばっかりだったのに......)。
     鶴見・ソフィア・アシリパさんの三者会談でついに金塊の秘密・アイヌ7人殺しの真実が語られる。
     そして(鶴見の口から)タイトル回収!
     アシリパさん、思わぬ形で亡き父(のパーツ)と再会(>_<)(顔の皮とか指の骨とか人皮チョッキとか、鶴見って変なものばっか持ち歩いてるんだな......宇佐美の指も食っちゃったし)
     
     ほぼ謎の解き明かしだけで終始したこの第27巻だった。
     クライマックス近し。あと2〜3巻で完結?ぽい。
     頭巾ちゃん(と尾形)はあの後どうなったんだろう?(しばらく出てこない)
    (以下続刊)
    2022/04/06
    #2952

  • とうとうアシリパさんが・・・

  • 二冊前にちょっといいなって思った海賊さんが、一冊前に急に裏切って、本巻で仲間庇って泣ける死に方して、サッポロビール宣伝車から射出されてるんだけど、ちょっとこんな時どんな顔をしたらいいかわからないよ…。

    回想シーンで生首の皮楽しそうに剥く宇佐美がやっぱり怖い。なんなの、ここ数巻ずっとお前が怖いわよ。何よ、怒るわよ。

    鶴見中尉本当にめっちゃ怖。でもってウイルクもめっちゃ怖。キロランケも怖。なんか、当たり前の論理がもう全員いろんなベクトルで壊れちゃってんのよ。自分の皮剥ぐのも、狼理論で昔馴染みを殺すのも、なんかもう理解や共感の範疇にない。
    作中でタイトル回収する作品は好きなんだけど、そうかい、アンタが言うんかい。皮被った見開き、これまでの27冊で一番怖かったわよ。もう呪詛じゃん。アシリパさんに対する呪いじゃん。

    ・声を大にして言いたい。「尾形フンフン」って何。
    ・助けを求めるヒロインのセリフが「ふぎもふぉ!!」(古印体フォント)なの、アシリパさんらしくて大変良き。
    ・鯉登おまえ、その顔、お前。
    ・鯉登と月島がドヤ顔してるけど、私は絶対にそれも中尉の手の内だと思うな。2人にも「聞かせて」るんだと思うな。だって中尉だもん。怖いもん。

  • ちっとも進まん

  • 最新刊。
    ホント鶴見中尉の恐ろしさよ・・・
    すべてこの人の手の内。
    手玉にとられている。
    怖い。
    だが魅力的なんだよなあ。
    ついて行っちゃうよなあ。
    心酔しちゃうよなあ。
    この作品ではまあ巨悪なんだけど、当然杉元たちの勝利で終わって欲しいんだけど、鶴見中尉の作る日本も見てみたいのである。

  • アイヌの少女と日露戦争の英雄の話。
    面白いエンターテイメントで好きだけど、社会に無自覚じゃないタイプの作品だからこそ気になる部分もちょいちょいある。

    アシリパへのセクハラがなく敬意が払われているのが良い。
    けどなんか「聖なる処女」的な敬意なんだよな。
    変質者の回ではアシリパ自身がその扱いをキッパリ拒絶してたけど、杉本の反応は「子供への加害」ではなく「聖域への冒涜」に対する怒りにみえる。
    尾形の執着は理想化された偶像の代替で投影だから自覚的に描かれてる分マシではある。
    白石は完全に子供として尊重してるから安心する。

    下ネタにはうんざりする。
    アシリパにやったら許すまじになるセクハラが谷垣なら「やーんのびたさんのえっち!」みたいな軽さになるし、男性カップルはキモい嘲笑の対象だしトランス女性はモンスター。

    面白いんだけどね。
    一気に読んじゃうくらい好きなんだけど冷静になるとどうなの?って思う。
    倫理を期待できそうだからこそ。



    追記:最終回まで読んだ。
    後日談にモヤモヤする。
    白石のその後がひどすぎてティムバートンのアリスと同じ後味の悪さ。それを日本人視点で日本人向けに書いちゃダメだよ絶対に。
    インカラマッもエグい。

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