おはしさま 連鎖する怪談 [Kindle]

  • 光文社
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  • 日本、台湾、香港の作家5人による、箸をテーマとした怪奇リレー小説。
    第一章の日本での箸を使ったおまじない『おはしさま』から始まり、第二章の台湾のある家に伝わる神の宿る箸、第三章の香港での箸を使った呪いの都市伝説、と少しづつ話が膨らんでいく。
    第四章では箸の呪いの、第五章ではおはしさまに関わった人々の解決編と言った感じ。

    食事の道具としての共通の文化、というだけでなく箸に関する風習や忌み事にも三つの国で共通点があって、それが綺麗に『おはしさま』という怪異にまとまっていた。


    短編リレー小説ではあるけど、三津田氏以外のストーリーはそれぞれボリュームがあって読み応えがある。
    と思ったら、あとがきで字数制限を守っていたのが三津田氏だけだったと判明してちょっと笑ったw

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著者プロフィール

三津田信三
奈良県出身。編集者をへて、二〇〇一年『ホラー作家の棲む家』でデビュー。ホラーとミステリを融合させた独特の作風で人気を得る。『水魑の如き沈むもの』で第十回本格ミステリ大賞を受賞。主な作品に『厭魅の如き憑くもの』にはじまる「刀城言耶」シリーズ、『十三の呪』にはじまる「死相学探偵」シリーズ、映画化された『のぞきめ』、戦後まもない北九州の炭鉱を舞台にした『黒面の狐』、これまでにない幽霊屋敷怪談を描く『どこの家にも怖いものはいる』『わざと忌み家を建てて棲む』がある。

「2023年 『そこに無い家に呼ばれる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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