後宮の検屍女官2 (角川文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 自分の苦しみも幸福も人と比べなくて良い、という桃花の言葉はその通りだと思った
    雑用係くんがこの巻から出てくるけど壮絶な生い立ちが透けて見えてそれこそ野良犬みたいにもなるよね。好きなキャラのひとりになった
    人の感情、愛情は暴走するととんでもない結末になってしまうとこの巻で思った。
    本当に愛された男と弄ばれて捨てられた男何が違うのかな。望んでも手に入れられない人と望まないのに手に入った人というのは確かに嫉妬の対象になりそう
    生まれ変わりしか期待することがない宦官というのも切ない気持ちになった
    2転3転する物語の趨勢に飽きることなく読み進められた
    そして黒幕が他にいるっぽい?次も楽しみ!

  • 宦官として生きる、或いは後宮の女として生きる悲哀を次々起こる後宮連続偽装殺人事件を通して描いている。
    どちらも後宮という鳥籠で一生涯、飼い殺しにされるのは同じであり、特に本来の性を失った宦官は非人間的扱いを受けるという屈辱を受けねばならない。
    彼らが受けねばならない悲哀を単に運命だとか宿命だとかのせいにするのは簡単だが、何か理不尽な割り切れないものを感じる。

    そんな過酷な環境の中で、ヒロインは宦官に対して、ごく自然な態度で「異性」として敬意を持って接しているのが清々しい。
    延明と桃花の関係は恋愛と呼ぶには程遠いが、ヒーローヒロインの恋愛至上主義の昨今のラノベジャンルにあって、このような関係の異色カップルがあつても良いのではと思える。
    本作ではかなり本格的な検死術などが随所に登場し、作者さんの専門的知識の深さ、労苦が偲ばれるのだけれども、やや専門的すぎて読者にはついて行けない部分もあるのではないか。
    もっとも、それも含めての本シリーズの特色であり、素晴らしい所でもあるのだが。

  • 1話完結なところから、めっちゃ前の話を引きずるし、すごい気になるとこで終わったんだが……!!

    牢獄の火事から首吊り自殺、妃嬪と宦官の心中が全部繋がってる、とな?

  • 宦官である延明が少しずつ桃花の優しさにふれ、宦官としてではない自分を出してきます。宦官や妃達がどれほどの愛情に飢えているのかが痛いほど伝わる2巻でした。ミステリーも面白いです。

  • 宦官である延明が少しずつ桃花の優しさにふれ、宦官としてではない自分を出してきます。宦官や妃達がどれほどの愛情に飢えているのかが痛いほど伝わる2巻でした。ミステリーも面白いです。

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著者プロフィール

福島県在住。「ようこそ仙界! 鳥界山白絵巻」で第13回角川ビーンズ小説大賞〈読者賞〉を受賞してデビュー。「後宮の検屍妃」で第6回角川文庫キャラクター小説大賞〈大賞〉〈読者賞〉をダブル受賞。

「2023年 『後宮の検屍女官5』 で使われていた紹介文から引用しています。」

小野はるかの作品

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