ミッドナイト・ライブラリー (邦訳版:The Midnight Library) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 主人公が人生のどん底に落ち込んで、命を断とうとした時に迷い込んだ不思議な図書館で、旧知の司書に導かれ、時に反発しながら、自分の本当の人生を探していく物語。何度も色々な人生を生き直す、というかお試しをしている時点で、私は(うん…?何か違うな)となった。最後、結局は自分の元の人生に戻って、ものの見方が変われば人に優しく出来て、人生も変わる、みたいなまとめでしたが、そこもなんか…うーん(ー"ー)きれいすぎるっていうか…
    すっと読めて面白い気もするのですが、モヤモヤした一冊でした。

  • 今のところこの図書館に行くことはなさそうだけど、どん底に落ちたとき、大事なのは環境じゃなくて心の見方だというのは覚えておきたいと思いました。
    名誉や即物的な考えに偏りすぎたらこの本を読んで心を落ち着かせたい…笑

  • 後悔はたくさんあるが、こうしておけばよかったと思う選択肢を選んでも辛いことはたくさんある。もちろん、楽しいこともあるが

    今から変えようと思えば宇宙よりも数多の選択肢があり、違う自分にもなることができると考えさせられる本だった

  • もしあの時ああしていたら、
    もしあの時あちらを選んでいたら。

    誰もがふと考えてしまう選ばなかった人生。

    小学生の頃から孤独で図書館が唯一自分の居場所だった主人公が大人になり、選ばなかった人生を
    何度も選びなおせる不思議な図書館に迷い込む。

    夢だった北極の研究者や
    世界的に活躍する有名ロックバンドボーカルや
    優しい夫のいる幸福な家庭の主婦などなど。

    今と違う選択をしていたら
    幸せになっていたはずだと夢想していた
    数々の人生を体験します。

    選んだ人生を生きていくことができる。

    彼女が最後に選んだ人生は
    どの人生だったのか。

    時に私たちも今の境遇や人生を
    過去の誤った選択のせいだと
    考えてしまうことがある。
    でも果たしてそうなのでしょうか。

    その時の自分が悩んで考えて選択をして
    たどり着いた今の人生は
    間違いなかったと思わせてくれる
    素敵な大人向けの童話小説です。


  • なんかね、最後の方にこの物語から得られる教訓!みたいな章があってさ、そういうのを書いちゃうとなんか生き方指南本とか啓発本みたくなっちゃうんだよなぁ。

    それとももともとそういう本だったの?

  • 初めはなんとなく地味だなーって思ってたが、読み進めるに連れてとっても楽しめる内容になっていった!主人公の考え、思いの変化。学びの宝庫。

  • 後悔と今を。

  • 死を決意した主人公ノーラは、生と死に狭間にあるミッドナイト・ライブラリーを訪れる。緑の本ばかりが並ぶ書棚。司書のエルム夫人から最初に手渡されたのは「後悔の書」。図書館にある本は、ノーラの無限にあった可能性を示すもの。いくつもの本の人生を生きる中で、ノーラ自身も変わっていく。作品に全く関係ないことだけど、読み終えたのがちょうど真夜中の00:02。ノーラだけでなく私も応援してもらった気がした。

  •  自分が幸せかどうかは環境や相手が自分にしてくれたこと、で決まるのではなく、心の持ちようだとは思います。しかし、人の心はそんなに強くありません。
    いくら自分次第と言ったって、「心の持ちよう」を超えた不幸なアクシデントや完全に間違った選択(自殺、薬物、犯罪とか)もあると思います。
     ノーラは色々な「もしかしてあり得たかもしれない人生」を経験しますが、その中には、ノーラさえ受け入れれば、そこそこにイイ人生と、絶対にやめた方がいい人生がありました。パートナーが一線を超えてしまうような性癖を持っていたらそれはやめた方がいい。
     完璧な人生などありません。「おおむね満足」できればいいと思います。
    私の思う、「おおむね満足」とは、まず自分と自分を取り巻く大切な人が経済的に貧しくないこと、いざという時に守ってくれる存在がいること、健康であること、だと思います。「楽しい人生」や、「やりがいのある仕事に就く人生」、とかは次の段階。私は、ノーラが元の人生に戻る1つ前の人生、アッシュとモリーとプラトンのいる人生が最もオススメ(笑)。愛すべき存在がいて、穏やかで、生活基盤が整っていて、あの環境で、いろいろチャレンジしたらよかったです。どうにか間接的にでもレオを救ってみても良かったかもしれません。
    思い出してもみてください。元の人生は、なかなか大変だったはずでは?ノーラ?

  • 途中ところどころ読み飛ばしながら読了。
    終盤は先が気になって読むスピードもアップ。
    ノーラのいろんな人生を共有し、そして最後に辿り着いたのは
    『いま、ここ、わたし』
    禅の教えに通ずる内容でした。

    死にたい、いつ死んでもいい、と思った時に読むと役立つのかな?どうなんだろう?

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著者プロフィール

文●マット・ヘイグ イギリスの作家。大人向けの作品に、『今日から地球人』『♯生きていく理由 うつ抜けの道を、見つけよう』(早川書房)などがある。児童書作品で、ブルー・ピーター・ブック賞、ネスレ子どもの本賞金賞を受賞。息子に「ファーザー・クリスマスはどんな子どもだったの?」とたずねられ、『クリスマスとよばれた男の子』を執筆。続編は『クリスマスを救った女の子』『クリスマスをとりもどせ!』。この「クリスマスは世界を救う」シリーズ全3 卷は「クリスマス・ストーリーの新定番」としてイギリスで人気をよんでおり、そこに登場する妖精を主人公にした作品に『ほんとうのことしかいえない真実の妖精』がある(いずれも西村書店)。

「2021年 『ほんとうの友だちさがし 真実の妖精のおはなし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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