(Pierre Hadot)
1922年生。パリのカトリック家庭に生まれ,神学教育を受ける。15歳で高等神学校に進級,22歳で司祭の資格を得たのち,ソルボンヌで神学・哲学・文献学を学ぶ。27歳でCNRS(フランス国立科学研究センター)の研究員となり,宗教界を離れて哲学の道を選ぶ。文献学の研究を土台として,古代ギリシア思想と新プラトン主義,とくにプロティノス研究で著名となる。1963年にはEPHE(高等研究実習院)のディレクター,82年にはミシェル・フーコーの推薦もありコレージュ・ド・フランスの教授に就任。2010年没。著作に『プロティノス──純一なる眼差し』(Protin ou la simplicité du regard, 1963),『古代哲学とは何か』(Qu’est-ce que la philosophie antique?, 1995),『内面の砦──マルクス・アウレリウス『自省録』入門』(La Citadelle intérieure, 1992),『生を忘れるな──ゲーテと精神的修練の伝統』(N’oublie pas de vivre, 2008),『イシスのヴェール』(法政大学出版局)ほか多数。
「2021年 『生き方としての哲学』 で使われていた紹介文から引用しています。」