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感想・レビュー・書評
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『三体』が好きすぎて二次創作から公式へ。
読むと『三体』愛で溢れてる(*´˘`*)♥
公式スピンオフ小説!
こちらの作品は『三体』シリーズ本編(劉慈欣 著)の続編ではありません。
あくまで宝樹さんの二次創作だと言うことを考慮して読んだ方が良いです^ ^
なので、当然『三体』シリーズを読んでいないと内容はちんぷんかんぷんですし、スピンオフなので、ある場面での伏線を回収して創作してあります。
ネタバレあまりしたくないのですが、ざっくりどのような話かはAmazonの作品紹介を貼る程度にしておきます。
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異星種属・三体文明の太陽系侵略に対抗する「階梯計画」。それは、敵艦隊の懐に、人類のスパイをひとり送るという奇策だった。航空宇宙エンジニアの程心(チェン・シン)はその船の推進方法を考案。船に搭載されたのは彼女の元同級生・雲天明(ユン・ティエンミン)の脳だった……。太陽系が潰滅したのち、青色惑星(プラネット・ブルー)で程心の親友・艾(アイ)AAと二人ぼっちになった天明は、秘めた過去を語り出す。三体艦隊に囚われていた間に何があったのか? 『三体III 死神永生』の背後に隠された驚愕の真相が明かされる第一部「時の内側の過去」。和服姿の智子が意外なかたちで再登場する第二部「茶の湯会談」。太陽系を滅ぼした〝歌い手〟文明の壮大な死闘を描く第三部「天萼」。そして――。 《三体》の熱狂的ファンだった著者・宝樹は、第三部『死神永生』を読み終えた直後、喪失感に耐えかねて、三体宇宙の空白を埋める物語を勝手に執筆。それをネットに投稿したところ絶大な反響を呼び、《三体》著者・劉慈欣の公認を得て、《三体》の版元から刊行されることに……。ファンなら誰もが知りたかった裏側がすべて描かれる、衝撃の公式外伝(スピンオフ)。
(Amazon 作品紹介より)
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まず『三体』の二次創作、スピンオフと意識して読むと『三体III 死神永生』での謎が明かされて物語が繋がり、すっきりします。
プラネット・ブルーで艾AAと過ごす雲天明。
そこで自身の過去を話していくのですが、その思い出話が上手く本編と繋がるように仕上がっています。
個人的に智子が好きなのですが、智子のキャラのイメージがちょっとだけ違うなぁと…(^_^;)
ですが、そこもまぁ、二次創作の楽しい所なのかなと。
割り切って読めば、智子や程心の意外な一面も見れて、とても面白いです。
若干のやり過ぎ感もまたアリです。
次に『三体』関係なく、SF小説として読むと、すんごく面白いです。
『三体』の設定ありきなのは仕方ないのですが、三体文明の中に捕らえられていた時に作った物語や、後半の智子と程心のやり取り。
低次元化する前の王と歌い手との話、捜索者と潜伏者など、スケールが大きいのは当たり前で、本作でも出てきそうなくらい。
天明こんなにすごい人だったの?ってちょっとびっくりしちゃいますが、独立した作品だと思うと評価は上がります。
難しいところですね。
『三体』の絶対のイメージというものが各個人であると思うので、原作者が書いている物語ではないのだとなると、賛否両論あると思います。
とはいえ、宝樹さんの三体愛はすごく伝わってきました^ ^
私としては、智子のイメージが何だか腑に落ちない所ではあるのですが、内容はとてもとても面白かったので、やはり高評価!という感じで読み終わりました^ ^詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「三体X 観想之宙」(宝 樹 : 大森望 ・光吉さくら・ワン・チャイ 訳)を読んだ。 いやー、これはこれは! ちゃんと「三体」してる。 というか、「三体」の隙間埋めちゃってくれてる。 笑ってしまうようなくだけた所もハードにSFな所も全部楽しめる。
結局はさ、愛だよ、愛。
光瀬龍「たそがれに還る」とか「百億の昼と千億の夜」を思い出して、無性に読みたくなった。 -
ほぼ『三体Ⅲ 死神永生』の「謎解き」なのでⅢは必読だが、本書巻末にⅢのあらすじがあるのでそれから読むのがおすすめ。
「訳者あとがき」にもあるように本書は、シリーズの作者ではなく熱烈なファンによってネット上に投稿された「スピンオフ」であるため、正直、テイストの違和感は否めない(智子のモデルがAV女優の朝河蘭とか)。
しかしⅢの「穴埋め」だけに終始せず、かなり壮大な規模の話(マスター、潜伏者、捜索者)へと展開するので読み応えがあった。 -
面白かった!
三体シリーズ読んだ方なら楽しめるのではないでしょうか。
話がずいぶんと大きくなってしまいましたが、そもそも三体本編もそんな感じですしね。
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時間的にも空間的にも、壮大なスケールで描かれたSF小説『三体』。
3部作すべてをAudibleで聴き終えたところ、スピンオフ的な作品が発表されていることを知りました。
調べると、こちらもAudibleにラインナップされているとわかり、勢いに任せて?聴くことにしました。
『三体Ⅲ 死神永生』の主人公、地球の命運を左右する役割を担うことになった女性、チェン・シン。
彼女の同級生で、彼女に好意を寄せていた男性ユン・ティエンミンが、この作品の主人公です。
地球を侵略しようと、百年単位の時間をかけて移動してきた異星人、三体人。
その動向を探るため、自らの体を犠牲にして宇宙に飛び立った、ユン・ティエンミン。
三体人のコミュニティーに入り込んだ彼は、異星人たちに何をされたのか?
そして、彼の行動はチェン・シン、さらには地球の運命にどのような影響を与えたのか?
ユン・ティエンミンが、自らの経験を回想する形で、描写されていきます。
特筆すべきは、この作品を書いたのは『三体』著者、ではないこと。
『三体』の熱烈なファンが、3部作を読み終えて、短期間で書き上げたとのこと。
インターネット上に発表したこの作品が評判となり、本家『三体』著者の“お墨付き”を得て、同じ出版社から発売されたそうです。
本編において詳しく説明されていなかったことや、「なぜ、このエピソードが挿入されていたのだろう」と、(最後まで読んでも)わからなかったこと。
そのいくつかについて、この『X』を読んで「スッキリした」という気分にさせてもらえました。
逆に、登場人物の描き方については、「キャラクターが変わっちゃった」と思うような部分も、ありました。
この点については、本家『三体』が、作品全体の世界観の演出、キャラクター設定等において、綿密な計算をされて書かれていたのだな、と気づかせてもらいました。
読む人によって、この作品の評価は分かれると思います。
本家と対比しながら読むことや、読者なりの批評をすることも、本書の楽しみ方のひとつなのかな、と受け取りました。
ちなみに本書の著者は、この作品が評価されてこの後、SF小説家としてデビューしたそうです。
『三体』シリーズは自分自身、久しぶりに読んだSF小説でした。
この『X』を読んで、この分野を愛する人たちの熱量や、一緒に盛り上げていこうという雰囲気を、感じることができました。
『三体Ⅲ 死神永生 下』
https://booklog.jp/users/makabe38/archives/1/B0922G73JR
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本編で謎だった部分は、謎のままで良かった。
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三体ファンによる、三体ファンがまだもう少し三体の世界にいるための二次創作。
本家の三体はきれいに完結しているので、蛇足と見る人もいると思うけど
ファンとしては助かる。
あれやこれやのその後の話、次元や宇宙の構成の話に一定の答えを出してくれる。
答えがないことの美学もあると思うけど。
まあいいじゃない野暮でも。
別々の時間に閉じ込められた二組の男女が、その後どうなるのか。
誰だって見たいもの。
原作者本人に認められて出版されてるし、
本作の著者もその後、SF作家として活躍しているということだし。
三体という作品が中国のSF界を数段引き上げたのかも知れないと思うと
いよいよ凄みが増してくるなあ。 -
三体シリーズを読み終えた勢いで読む。
なるほど、確かに作者が違うだけに、スタイルは違って柔らかい。作家さんが、1980年生まれで北京大卒の頭の良い若手?と知り、違和感がなかった。
さまざまな世界で、愛が軸に描かれていたり、智子のモデルが日本の…!?とか、違いは感じるけど、原作で明らかにされてなかった事情をここまで結びつけてストーリーにできるのはやっぱりすごい。
そして、最後の展開もとても良かった。仏教の輪廻転生が、物理の理論?として実現した感じ。そして劉先生を尊敬していることがよく伝わった。
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Audibleで視聴。
三体マニアの著者が書いたスピンオフ作品。三体三部作でかけていたピースをきれいに埋める感じでなかなか痛快。あまりにまとまりすぎて本家のファンには不満に感じる人もいそう。 -
りゅうじきんじゃない
潜入した雲天明の件
その脳を完コピした理論モデルを完成させる、雲(クラウド)コンピューティングという
三体星人の生殖活動について。「かわいい雌よ、合体させてくれませんか」「とっとと失せろブサイク、お前の姿を見ると排泄したくなる」
ってゆう思考の波長を投射する。それで雄から雌への暴力や強制合体が横行するのが社会問題になっていた。
合体すると爆発して子供が生まれる。
クラウドコンピューティングを移植したことで、「あなたに私なんてもったいないわ、もっといい雌がいるわよ。」と言えるようになりその問題が減った。
三体文明には通貨が無い。なぜなら記憶力と計算力がすごいし、嘘つかないから。
でも詐欺という概念が発生した。
これによって市場が崩壊して政府が厳しくクラウドコンピューティングの移植を取り締まった。違反したら脱水して燃やす
脳に苦痛を直接与えたけどヨガとマインドフルネスで対応できるようになった。
感想
原作をめっちゃ愛してるのは伝わってきたし面白かった。
でもやっぱり作者違うなぁ
頭狂ってはなかった感。予定調和。別の話。
全体的な感想
そろそろ、帰ってこれた?(週末宇宙から)
エヴァやんって思った。二人が新しい世界に飛び出していくのが
構図が。ゲンドウみたいな、人道を無視して目的に突き進む人に対して、シンジくんが人間の弱い部分をやっぱり愛してるみたいな力で止めるみたいな。
不完全な人間好き~みたいな。
哲学的
日本人はエヴァでバッドエンドの耐性ついてる説
それぞれのキャラを誰でイメージしていたか
雲天明:すすむ
宇宙共通のテクノロジーなんだ、感。進化する先は一緒みたいな。
博士至上主義(浪人した学部卒とか出てこないな~
やっぱ推しって異性?(男キャラの行動って、自分の行動と違うとはいえ理解はできる。ああこう思ったんだ~と分かる。女キャラの行動はなんで?となる。ミステリアス。そこに推しの要素がある?)
三体読み終わった離脱症状(たばこみたいな)
頭痛、集中できない(注意力散漫)、不眠、痙攣、無気力